女優・板谷由夏さんが城崎温泉でリモートワーク滞在 「城崎ワーケーション」3つの魅力|STORY
志賀直哉の短編「城の崎にて」の舞台となる城崎温泉。兵庫県豊岡市にある古くから名高い温泉街。志賀直哉をはじめとした文化人たちが滞在しながら作品づくりを行なったこの地は、徒歩圏内に温泉宿、外湯、食事、川、山があり気負いせずゆったりと過ごすことができる。 いちど訪れて以来とてもこの地を気に入っているという板谷由夏さん。ご自身のブランド「SINME」のデザインという仕事を抱えて、ワーケーション2泊3日へ。今回は、「城崎でアートと自然を堪能する」です。
永楽館
城崎温泉から車で30分ほどの「出石町」は歴史の古い町。 その町にある、明治34年に開館した「出石永楽館」は、近畿地方では最古の芝居小屋です。 いちど閉館したのが昭和39年。 閉館後、もういちど芝居小屋を!という声が高まり、徐々に復活を遂げました。 「中に足を踏み入れて驚きました。まるで昔の時代にタイプスリップしたかのよう。 大切にされていることが伝わってくるほど、隅々まで磨かれ美しい舞台や客席に、なんだか背筋も伸びました」 舞台の真ん中に座って笑顔の板谷さん。
歌舞伎俳優の片岡愛之助さんが出演する永楽館歌舞伎や、舞台裏の仕掛けの話、昔のポスターの復元秘話など、館長の赤浦さんからお聞きする時間もまた格別。 興行のない日は一般公開されており、舞台の裏側の仕掛けも見ることができる。 この日も午後からはツアーのお客さまたちが中を歩いたり写真を撮ったり興味深そうに過ごしている姿が印象的でした。
【永楽館】 住 兵庫県豊岡市出石町柳17-2 営 9:30~17:00(最終入館16:30) 休 毎週木曜、12/31、1/1
出石町には古くからの街並みがまだ残っており、歩いているだけで旅気分が増します。お昼には蕎麦を食べ、お土産店、生花店など巡った後、絶対に行きたかったという器屋さんへ。 出石町といえば、出石焼。板谷さんはその美しい磁器が気になっていたそう。おやつにおはぎを買って、城崎温泉へと戻ります。