新井大輝が地元群馬のモントレーで今季3勝目。旧碓氷峠の“ダブル”を含む計9SSでトップタイム刻む/全日本ラリー第5戦
6月7日(金)から9日(日)にかけて、群馬県安中市を中心にJRC全日本ラリー選手権第5戦『MONTRE(モントレー)2024』が行われ、新井大輝/松尾俊亮組(シュコダ・ファビアR5/Ahead Japan Racing Team)が優勝。前戦ラリー丹後に続く勝利で2024年シーズン3勝目を飾った。 【写真】“めがね橋”こと碓氷第三橋梁をバックに旧碓氷峠を駆け抜けるラリーマシン 2022年以来の開催となったモントレー2024は、土日の二日間に約106km、全部で10本のスペシャルステージ(SS=競技区間)を走行。リエゾン(移動区間)を含む総走行距離は約641kmの設定となった。この中では“めがね橋”で知られる観光名所『旧信越本線・碓氷第三橋梁』を臨む碓氷峠の旧道がステージに加えられたことが話題に。 その旧碓氷峠がSS3と再走ステージのSS4に設定された競技初日のレグ1は、オープニングのSS1を勝田範彦/木村裕介組(トヨタGRヤリス・ラリー2/Luck with ROOKIE Racing RALLY Team)が制し総合トップに立った。 しかし0.4秒差の総合2番手につけていた新井大輝が、続くSS2でトップタイムを記録し、勝田をコンマ1秒差で逆転して総合トップに浮上する。 地元群馬県出身である新井/松尾組の勢いは止まらず今大会の“目玉”であるSS3『Old Usui Touge 1』で連続ベストをマーク。このステージ4番手となった勝田とのギャップを4.4秒に広げると、午後のループではSS4からSS6まですべてのステージでトップを譲らず。 レグ1終了時点で総合2番手の勝田組とのタイム差を19.2秒、同3番手につけた田口勝彦/北川紗衣(トヨタGRヤリス・ラリー2/Rally Team AICELLO)には42.7秒のギャップを築いた。 SS7からSS10が設定された最終日“レグ2”の計4本のステージでもライバルを寄せ付けないスピードを発揮した新井は、最終的に10本中9つのSSで最速タイムを記録する走りで完勝。シーズン3勝目を挙げている。 SS1でのステージ優勝のほか計7回のセカンドベストをマークした勝田は、トップから30秒おくれて2位フィニッシュ。SS1から一貫して総合3番手での走りが続いた田口が表彰台を獲得し、4位に奴田原文雄/東駿吾組(トヨタGRヤリス・ラリー2/NUTAHARA Rally Team)、5位に新井敏弘/井上草汰組(スバルWRX S4/SUBARU TEAM ARAI)が続くトップ5となっている。JN-2からJN-6の各クラスウイナーは下記表のとおりだ。 全日本ラリー選手権の次戦第6戦は、7月5~7日に北海道虻田郡ニセコ町周辺で行われる『2024 ARK ラリー・カムイ』。同イベントは全8戦のシーズン中、2戦のみとなるグラベル(未舗装路)ラリーのひとつだ。 ■2024年全日本ラリー選手権第5戦モントレー 順位結果 Pos./Driver/Co-Driver/Car/Team/Time 総合優勝/新井大輝/松尾俊亮/シュコダ・ファビアR5/Ahead Japan Racing Team/1h19'45.7 総合2位/勝田範彦/木村裕介/トヨタGRヤリス・ラリー2/Luck with ROOKIE Racing RALLY Team/1h20'15.7 総合3位/田口勝彦/北川紗衣/トヨタGRヤリス・ラリー2/Rally Team AICELLO/1h21'17.3 JN-2優勝/大竹直生/竹藪英樹/トヨタGRヤリス/TOYOTA GAZOO Racing WRJ/1h25'32.7 JN-3優勝/山本悠太/立久井和子/トヨタGR86/K-one Racing Team/1h26'30.8 JN-4優勝/西川真太郎/本橋貴司/スズキ・スイフト/スマッシュ ラリーチーム/1h27'06.3 JN-5優勝/嶋村徳之/小藤桂一/トヨタ・ヤリス/MATEX-AQTEC RALLY TEAM/1h28'11.9 JN-6優勝/天野智之/井上裕紀子/トヨタ・アクア/TRT/1h33'48.2 [オートスポーツweb 2024年06月11日]