黒川瑛斗が白幡裕星から判定勝ちで王座獲得も「こんな王者じゃダメ。出直してくる」と反省【Krush】
「Krush.165」(10月25日、東京・後楽園ホール)で行われた「第9代Krushバンタム級王座決定トーナメント」決勝戦で黒川瑛斗(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)と白幡裕星(K-1ジム総本部チームペガサス)が対戦した。試合は最終ラウンドにダウンを奪った黒川が3-0の判定で勝利を収め、王座を獲得した。 7月大会で行われた準決勝で黒川は林佑哉にKO勝ち、白幡は対戦相手の峯大樹がドクターストップで欠場となり不戦勝で、それぞれ決勝に進出した。 黒川はプロ戦績8戦6勝(2KO)1敗。この1敗は昨年10月に大久保琉唯に喫したもの。白幡は2023年にK-1グループに戦場を移す前はMuayThaiOpenスーパーフライ級、REBELS-REDスーパーフライ級王座を獲得。K-1グループの初戦では元Krushバンタム級王者の吉岡ビギンに勝利を収めている。
1R、ともにサウスポー。圧をかける黒川が左カーフ。白幡もローを返す。黒川のカーフに一瞬足が折れる白幡。白幡は左ミドルを返す。黒川が圧をかけるが白幡は左ハイ。詰めた黒川が左フック。白幡も左カーフ。圧をかける黒川に白幡は左ミドル。それでもなおも圧をかける黒川に白幡は右ハイ。白幡の右ローにパンチを合わせる黒川。 2R、黒川は圧をかけて左カーフを連打。白幡がローを出すタイミングで黒川が左ストレート。黒川は一気に詰めてワンツー。白幡はガード。黒川はカーフ、そして飛びヒザ。ガードした白幡が右フック。詰める黒川に白幡は前蹴り。白幡の左ローに左右のフックの黒川。黒川は詰めて左フック。白幡も前に出て右ハイ。白幡が詰めて左ロー、そこに黒川がパンチを合わせると打ち合いに。その後も圧をかけるのは黒川。
3R、いきなりパンチの連打で前に出る黒川。白幡はガードを固めしのぐと左ミドル、パンチの連打を返す。圧をかける黒川。白幡はガードを固め前蹴り、ロー。黒川は前に出てパンチを連打。足を使って回る白幡もパンチを返す。コーナーに詰めてパンチの黒川。白幡は足を使って回ってはパンチを返す。黒川はなおも圧をかけ、左フックでダウンを奪う。立ち上がった白幡に黒川は詰めて右ボディーから飛びヒザ。白幡はガードを固め左ストレート。黒川が尻もちをつくがスリップダウンの判定。最後、白幡も前に出てパンチを連打も黒川も打ち返す。 判定は30-28、30-28、30-28と3Rのダウンがものを言い、黒川が勝利を収めた。
黒川は試合後のマイクで「試合前に散々“Krushのメインイベントを見せる”とか“守りに入る奴は弱い”とか言ってたんですけど、結局こんな試合しちゃって、こんなチャンピオンじゃダメだなと思うんで、ちょっと出直してきます。でも、こんな弱かった自分をここまで育ててくれたKRESTのトレーナーの方々だったり、先輩方だったり、仲間だったり、そして何より雅和さん、今日まで本当にありがとうございました。最後に僕を強く生んでくれて、格闘技ができるほど強く育ててくれたお父さん、お母さん、本当にありがとうございます。大好きです」と反省の弁と感謝の言葉を口にした。