老後「貯蓄ゼロ」の割合は20%超!? 60代の「平均・中央値」についても解説
年金だけでは厳しい老後資金は貯蓄の有無がカギ
金融庁が2019年に発表した「金融審議会 市場ワーキング・グループ報告書 」によると、平均的な高齢者夫婦無職世帯では年金等を受給しても毎月約5万円の赤字が生じるため、個人が保有する金融資産から補填(ほてん)することが必要と提言しています。 これが「老後2000万円問題」につながるわけですが、国が自ら「足りない分は金融資産から補う」としていることが注目されます。このことからも、老後の生活のためには貯蓄がいかに重要かが分かるでしょう。
まとめ
日本人の平均寿命は男性が81.05歳、女性が87.09歳と、老後といわれる期間は以前より長くなり、その分必要な老後資金も増えることになります。老後を安心して暮らせるように少しでも貯蓄が増えるよう心がけ、備えておくことが大切です。 出典 金融広報中央委員会 家計の金融行動に関する世論調査(二人以上世帯調査)令和5年調査結果 金融庁 金融審議会 市場ワーキング・グループ報告書 「高齢社会における資産形成・管理」 厚生労働省 令和4年簡易生命表 主な年齢の平均余命 執筆者:根本由佳 FP2級、中小企業診断士
ファイナンシャルフィールド編集部