今の株高はトランプ効果だけではない じつは持ち直していた世界の実体経済
また、企業の景況観を的確に表現するとされている日銀短観も改善しています。注目度の高い大企業製造業の業況判断DIは+10へと水準を切り上げ、企業の収益環境が好転していることを印象付けました。このように広範な経済指標で改善が認められているということは、日本株上昇の背景にファンダメンタルズ改善という裏付けがあったことを意味しています。要するに目下の世界的株価上昇は、単にトランプ政権に対する期待のみではなく、比較的しっかりとした実体経済の回復の上に成り立っているということです。 (第一生命経済研究所・主任エコノミスト 藤代宏一) ※本資料は情報提供を目的として作成されたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。作成時点で、第一生命経済研究所経済調査部が信ずるに足ると判断した情報に基づき作成していますが、その正確性、完全性に対する責任は負いません。見通しは予告なく変更されることがあります。また、記載された内容は、第一生命ないしはその関連会社の投資方針と常に整合的であるとは限りません。