八村塁の日本人初NBA開幕スタメン正式発表!ウィザーズが“怪物新人”に求めるものとは何か?
米プロバスケットボールNBAワシントン・ウィザーズのスコット・ブルックス・ヘッドコーチ(HC)は日本時間23日、敵地ダラスで行われるマーベリックスとの開幕戦(日本時間24日)のスタメンを発表し、八村塁(21)のスターター出場が正式決定した。日本人として初の快挙。ブルックスHCは18日のフィラデルフィア・セブンティシクサーズ戦前に「(開幕スタメンは)決定ではないが、そうなるだろう。彼はこれまでもスターターだった。選択肢がそんなにあるわけでもないし、現時点で彼はスターターの座を勝ち取っている」と答えていた。 ウィザーズを見てきたものにとっては、八村の開幕スタメンは驚くニュースではなかった。ブルックスHCが言うように、八村はそれまで出場したオープン戦3試合すべてでスターターとして出場。デビュー戦となる対ニューヨーク・ニックス戦では、約21分の出場で12得点、4リバウンド、2アシストでターンオーバーはゼロ。中国のプロチーム、広州ロングライオンズと戦った第2戦では、約16分の出場ながら11得点、7リバウンドに1ブロックも追加し、ミルウォーキー・バックスとの試合ではフィールドゴール13本中9本を外すなどリズムが掴めない中、約27分の出場で10得点、12リバウンドと初の“ダブルダブル”を記録、3スティールも奪って守備でも貢献するなど、十分に活躍していたからだ。 初戦ではスピードがあり、力もあるニックスのジュリアス・ランドルを抜いてゴール下にドリブルで切り込み、利き手とは反対の左手でダンクを決めるなどNBA初試合とは思えない堂々としたプレーぶりを見せ、ブルックスHCに「彼はすでに賢明なベテランのようだ。全然物怖じしないでプレーしている」と言わせた。 バックス戦では、自分の思い通りに攻撃が進まない状況に陥ったが、それならば守備でチームの力になるというNBA選手としてあるべき姿を見せ、「僕はディフェンスも、オフェンスも、リバウンドでも毎試合活躍できる選手だと思っている。オフェンスが目立つところだと思うけど、それがなくてもディフェンス、リバウンドでしっかり活躍できる。そこはしっかりやっていきたい」と胸を張った。 オープン戦最終試合となるセブンティシクサーズ戦でも得点こそ8点と初めて一桁で終えたが、オープンで打ったスリーポイントを2本きっちりと決め、13年目のベテラン、アル・ホーフォードのシュートをブロックし、パワー溢れるNBA屈指のセンター、ジョエル・エンビードに床に跳ね飛ばされながらオフェンスファウルを奪ったりと、闘志溢れるプレーでチームを盛り上げた。4試合を終えて1試合平均約22分の出場で10.3得点、6.5リバウンド。ルーキーとしては、上々の成績を残して日本人初の開幕戦に臨むことになる。