直木賞の今村翔吾さん「街が求める形にあわせ変化していく書店目指す」…「佐賀之書店」1周年イベント
直木賞作家の今村翔吾さん(40)が佐賀市のJR佐賀駅構内で経営する「佐賀之書店」がオープンしてから1周年を迎えるのを前に、記念のトークイベントが24日、同駅のサガハツスクエアで開かれた。 【写真】「佐賀之書店」の開店を祝う今村さん
書店は昨年12月3日に開店した。約150人が参加したイベントで今村さんは、自身が選考委員を務める角川春樹小説賞を受賞し、10月に青春小説「あの日の風を描く」でデビューした佐賀県嬉野市在住の愛野史香さん(32)や、「そして、バトンは渡された」で知られる作家の瀬尾まいこさんとそれぞれ対談した。
愛野さんとのトークで、今村さんは「佐賀にいて、佐賀の人に愛される作家になって」と激励。愛野さんも「せっかくきっかけをいただいたので、頑張れるだけ頑張りたい」と抱負を語った。
取材に対し、今村さんはこの1年を振り返り、「書店が減ることで本を読むきっかけを失う人もいれば、書店ができたことで読書習慣が戻る人もおり、出店の意義を感じている。街が求める形にあわせ、一緒に変化していく書店を目指したい」と語った。