全天候対応フルオート電子制御サスからEVトラックのバッテリーシステムまで、幅広い技術分野をアピールしたHKS…人とくるまのテクノロジー展2024
HKSの全天候対応フルオート電子制御サスペンション
「人とくるまのテクノロジー展 2024 YOKOHAMA」(パシフィコ横浜で5月22日~24日に開催)にHKSがブースを出展。注目の通信型の新型サスペンションを出展した。さらにはEVトラック用の交換式バッテリーパックの進化形も展示するなど盛りだくさんな内容となった。 HIPERMAXブランドの全天候対応フルオート電子制御サスペンション 全天候対応フルオート電子制御サスペンション HKSブースの前面展示台に飾られていたのはHIPERMAXブランドのショックアブソーバーだが、よく見るとなんだか従来品とは大きく様子が異なっている。実はこのサスペンションシステムは全天候対応フルオート電子制御サスペンションなのだ。Auto Tuning Suspension Sytemと呼ばれるこのシステム、その仕組みはこうだ。 HKSオリジナルのIoTデバイスであるHBAS-200(ダッシュ上などに設置する)を使って、天候に合わせてサスペンションのセッティングを自動で制御する。HBAS-200にはGPS、9軸モーションセンサー、気圧センサー、さらには4G通信(月額・数百円程度を予定)が可能なデバイスが内蔵されてる。これを使ってネットワークに接続し、GSPにより自車位置を送信し、その位置の天候や気温などから最適なサスペンションセッティングを割り出して、自動的にサスペンションを調整するといったもの。 事前にセットするのは自車の車種、年式、タイヤ、ブレーキだけ。走りのステージに合わせてサスペンションのセッティングをするのが面倒だと感じていたユーザーも、このシステムを利用すればいつでもベストなセットを出し快適な走行ができるようになる。さらにHBAS-200上部にあるボタンを押すことで減衰を任意で調整できる機能も備えているので、オート調整だけではもの足りない上級ユーザーにも満足してもらえることになりそうだ。参考出品として「HIPERMAX ED-X」と呼ばれるAuto Tuning Suspension Sytemに対応した車高調サスペンションも展示された。サスペンションの次世代スタイルを担う注目のシステムがいよいよ本格化する。 『GRスープラ』用のカーボンブレース 『GRスープラ』用のカーボンブレース その隣に展示されていたのは『GRスープラ』用としてリリースが始まっているカーボンブレースだ。こちらは純正のタワーバーと交換取り付けするカーボン製のブレースバー。カーボンの“ねじりに強く、曲げには柔軟”という特性を生かすことで、ガチガチに固めるのではなく走行安定性を高めることができるパーツとしてスポーティ派のユーザーに注目されている。
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レスポンス 土田康弘