「涙止まらんかった」ストレスで円形脱毛症に…霜降り明星・せいや 高校時代の“壮絶いじめ体験”に胸を打たれる視聴者続出
12月13日放送の『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』（TBS系）に、お笑いコンビ・霜降り明星のせいや（32）が出演。せいやは11月25日に、高校生時代のいじめ体験をもとにした半自伝小説『人生を変えたコント』（ワニブックス刊）を発売したばかり。番組ではせいやの著書をVTRで“完全再現”し、いじめに立ち向かったエピソードが大きな反響を呼んでいる。 【投稿あり】ストレスで円形脱毛症に 壮絶いじめ体験を乗り越えた霜降り明星・せいや 幼いころから漫才好きで、小・中学校では明るく人気者だったというせいや。しかし高校に入学すると、順風満帆だった生活は一変することに……。 発端は小・中学校の時と同じノリで、クラスの盛り上がっているグループを笑わせようとして失敗したこと。これをきっかけにいじめの対象にされてしまい、机を逆さまにされたり、ロッカーに閉じ込められたりするなどの嫌がらせを受けたという。 せいやは「ここで屈したら『ホンマいじめになる』って思ったんですよ。俺は『イジられにしよう』と思って、全部」と考え、嫌がらせをされても“ボケ”で返していたとのこと。だが「返すから余計また（やられる）。『こいつに何やってもいいんや』みたいなので、どんどん歯止めがきかんようになる」と振り返り、いじめはエスカレートすることに。VTRでは複数の男子生徒がせいやの体を持ち上げて窓の外に突き出すシーンや、せいやの弁当箱に入っていたご飯をわざと床に落とすシーンも描かれていた。 過度なストレスによって体にも異変が生じ、円形脱毛症になってしまったというせいや。親や先生には相談できなかったといい、「自分がいじめられていると思われたくないから」「それ（相談したこと）をきっかけにいじめられるかもしれない、もっと」と、不安があったことを回想していた。 しかし円形脱毛症の症状は日を増すごとに進行し、母親に薬を塗ってもらう毎日。番組では当時の写真も公開され、頭髪がごっそり抜け落ちたせいやの姿にスタジオでは驚きの声が続々。それでもせいやはめげずに、「ここで悲壮感を出すと、『どんどんアカン方にいくな』と思ったんで、より笑いに振り切ろうってなって、帽子を被らなかったんですよね」と前向きに捉えていたという。 いじめと闘う息子を見守っていた母親も、心配する気持ちを募らせていたようだ。頭に薬を塗ってもらっていたある日の夜、「何で！ 何でせいやがこんな目に遭わなアカンの！」と初めて涙を見せたという。せいやも悔しい気持ちがあふれて涙が止まらなかったといい、「俺、ちゃんといじめられてるからこの状況どうにかせなアカンわ」と考え方が変わったと明かしていた。 ■お笑いの力でいじめに打ち勝ったせいや「そんな奴らに人生を変えられてほしくない」 そんななか、いじめられてばかりの日々に終止符を打つ転機がやってくる。 いじめグループから文化祭で発表する演劇の台本を全て作るよう言われ、「俺、これだけはできるぞ！」との自信から引き受けることに。毎晩必死で設定案を考えるなか、同じクラスの“ヤマイ”という男子生徒と仲良くなり、彼はせいやが考えたオリジナルコントを笑ってくれたというのだ。 2人で念入りにプレゼンの準備をし、迎えたクラス会議の日。せいやがツッコミやボケを交えてオリジナルコントについて熱心に説明するうちに、少しずつクラスメイトにウケはじめ、これまでの空気が変わった実感があったという。 VTRでは途中でいじめグループの1人から、「何が『リアル桃太郎』やねん。しょうもな。こんなハゲてる奴のアイデアで劇できるわけないやろ」と阻害されるシーンもあった。しかしヤマイが「みなさん、チャンスを下さい」と頭を下げ、他のクラスメイトたちも賛同してくれたことで、せいやのオリジナルコントが採用されることに。 ところが文化祭本番でも、照明係を担当したいじめグループからの嫌がらせは続いたという。いじめグループは台本と違うタイミングでわざと照明の色を変え、パニックにさせようと企んでいた。だが、せいやたちは予め準備していた音楽とナレーションで会場を沸かせ、お笑いの力でいじめグループに打ち勝ったのだった。 番組終盤では、「ダサいなって思ってほしいんですよね、いじめてる奴。いじめられてる人は、『いじめられてない』って思いたいと思うんですけど、そんな（いじめをする）奴らに人生を変えられてほしくないんですよ」とメッセージを贈っていたせいや。 いまやレギュラー番組を多数抱える人気者だが、壮絶ないじめを経験していたことを知らなかった視聴者もいたようだ。Xでは赤裸々に明かされたせいやのエピソードに驚く声や、辛い経験を乗り越えた勇気を讃える声があふれている。 《せいやさん、ほんと偉いね。涙止まらんかった。自分もヤマイくんに会いたい》 《目パンパンに腫れるくらい泣いた 生きる活力もらえました せいやさん芸人になってくれて本当にありがとうございます》 《脱毛症の写真思ってたより凄惨やったけど、これをいじめを受けていた話としてじゃなくて、いじめを跳ね返した話として前向きに考えてるせいやさんが人として、芸人としてカッコよくて好きです》 《昨日の金スマは神回じゃないのかね。中高生に見てほしい！》 《金スマ、せいやさんの話、めっちゃ共感した！ いじめのシーン、胸が痛かった…。でも、せいやさんの前向きな姿勢、本当に凄いと思った！》
