手書きとタイピング、本当に効率がいいのはどっち?デジタル時代に最適な「メモの取り方」
手書きにしかできないことは、まだある
ちなみに、筆者は基本的にノートにメモするタイプ。タイピングがそこまで早いわけではなく、タイプミスも多いので、修正しているとあれよあれよという間にメモが追いつかなくなってしまうのです。 とはいえ、PCもタブレットもスマホも持っているのに、なぜわざわざ手書きでノートに書くのだろうと改めて考えてみました。 手書きの効果について調べるなかで、『バレットジャーナル 人生を変えるノート術』(ライダー・キャロル著・ダイヤモンド社)の一節が腑に落ちたので紹介します。 ペン先を紙に置いたとたんに、頭と心が直接つながる回路が生じる。これはまだデジタル空間では再現できていない。 だからこそ、今日まで、さまざまなアイディアが紙に書いたメモから生まれてきたのだ。ノートを使うもうひとつの理由?それは、柔軟性だ。 たとえばエクセルなどのソフトウェアはじつに便利だけれど、決まり切った特徴のなかでしか機能しない。 また特定の機能に秀でているモバイルアプリは、利便性に限りがある。どちらの場合においても、あなたはデジタル側が選んだ枠組みのなかで操作しなければならない。 (『バレットジャーナル 人生を変えるノート術』より) たしかに、手書きなら繰り返し出てきた内容に矢印を引っ張ったり、大事な言葉に線を引いたりするなど、簡単にビジュアルで残すことができます。 情報を感覚的に残せるのは、自由自在に動かせるペンとノートの余白あってのことなのでしょう。思ってもいなかった気づきを得たり、瞬時に事象と事象を結びつけたりできるのは手書きならではの価値だと感じます。 今後、テクノロジーがさらに発展しても、人間の体の機能は大きく変化しません。自分の可能性を最大限に生かすために、インプットの目的と状況に応じて、メモのとり方を使い分けてみてはいかがでしょうか。 Source: Amazon(1, 2)
重田信