石田拓郎が夏を盛り上げる 騎乗フォーム固まり「はまってきた」全力騎乗に穴党も熱視線
今週も「万馬券しようよ」-。2年目の石田拓郎騎手(19=新開)が穴党から熱視線を集めている。 JRA通算は3勝。先月挙げた2勝は9日東京1Rカーリングホリデーの単勝181・5倍、先週土曜福島2Rウェルキンの単勝217・7倍で、どちらも単勝万馬券。キャリア通算の単勝回収率は243%に急上昇した。石田騎手は「先週の勝利は自信につながりますね。勝ちにいく競馬でしたから。偶然、オッズが高かった。穴でも、人気でも勝てるようになりたい」と控えめに笑う。 初勝利までデビューから1年1カ月を要した。鞍上は「チャンスは少ない中でもあった。けど、モノにできませんでした」と振り返る。大野や丸田など先輩騎手にレースでの助言を仰ぎ、最近は鐙(あぶみ)の長さを詰めることで騎乗フォームも固まってきた。「自分でもはまってきたと感じます」。手応えとともに、飛躍のきっかけをつかんだ。 今は土日10鞍の騎乗を目標に掲げ、アピールを続けていく。日曜5Rの新馬アンガアヴィスは何度となく調教をつけて状態は把握済み。「仕上がりはいいですし、距離も大丈夫です」。今週は土曜4鞍、日曜3鞍で計7鞍に騎乗。人気薄を伏兵と思わせない、全力騎乗を誓った。【松田直樹】