「忙しすぎる30・40代女性」に向け…大人気シナモロールの再構築、サンリオ初の試みが安田顕とのタッグで注目
俳優・安田顕によるミニ番組『シナモンと安田顕のゆるドキ☆クッキング』(TBS系、YouTube)が話題を集め、『SNS流行語大賞』にもノミネートされた。番組名のとおり、相棒はシナモンことシナモロール。絶大な人気を誇るサンリオキャラクターだが、実は水面下で大きな変化が起こっていた。キャラクターグッズを愛でる大人が増えた現在、「ファンシーで可愛らしい」ことはある種の“ハードル”に。嗜好が多様化した現代に合わせた、キャラクタービジネスの新たなノウハウとは? 【比較】「あれ、何かが違う!?」従来のシナモンと新ブランドのシナモン、見比べてみて! ■幾重にも重なるツッコミどころ、安田顕とシナモンの料理番組がSNSで注目 料理番組を謳いながら、一向に料理が完成しない? そんな異色な料理番組『シナモンと安田顕のゆるドキ☆クッキング』がジワジワくると話題を呼んでいる。 昨年10月よりTBSとYouTubeで放送中の同番組は、俳優・安田顕がサンリオの人気キャラクター・シナモンと一緒に料理をするミニ番組──のはずが、安田が料理の作り方を紹介しようとするたびにシナモンのマイペースな言動に振り回され、そのままエンディングへと突入するのが定番の展開。安田の困惑しきった表情や、時に核心を突くようなシナモンのセリフも中毒性を醸しており、料理の行方を見守る視聴者を増やしている。 番組が発表された当初は、「ヤスケンがついに料理番組を!?」とSNSをザワつかせた。さらに番組ビジュアルが公開されると、“相方"であるシナモンの見た目にも「おなじみのシナモンのような、シナモンじゃないような…」「私の知ってるシナモンじゃない」と注目が集まることに。そうしたツッコミどころが幾重にも重なり、SNSは大バズり。昨年の『SNS流行語大賞』にノミネートされる結果にもなった。 このような状況に、「予想を遥かに超える反響に驚いています」と語るのは、サンリオのグローバル・デジタルマーケティング本部 キャラクタープロデュース室の皆川真穂さんだ。