星空ライブラリー開館 宇宙学べる図書コーナー、和歌山県串本町の旧古座分庁舎
和歌山県串本町西向の旧古座分庁舎で11日、1階の図書コーナー「星空ライブラリー」が開館した。宇宙関連の蔵書やロケット先端の形状をしたシンボル的な模型があり、子どもから大人までが宇宙について学べるスペースになっている。同時に同町中湊にあった「三十三銀行古座支店」が庁舎内に移転し、この日から営業を始めた。 【「金目鯛」シーズン到来 和歌山県串本町西向沖の鯛島の記事はこちら】 旧古座分庁舎は、「宇宙ふれあいホールSora―Miru(ソラミル)」として来春のオープンを予定している。ロケットや宇宙を楽しく学べる「ロケットミュージアム」やロケットの打ち上げ映像を上映するシアターなどがある。 ライブラリーの蔵書は4764冊で、そのうち宇宙関連が390冊。今後も本を増やしていくという。 この日、玄関ロビーでオープニングセレモニーがあり、町教育委員会の坂本善光教育長、町図書館の池田三明館長、三十三銀行の熱田渉常務執行役員、篠原正樹古座支店長、上野山こども園の年長児23人が出席。坂本教育長は「本を読むことはもとより、来て頂いた方の交流の場、集いの場として活用してもらえれば」とあいさつした。 その後、坂本教育長と熱田常務執行役員、上野山こども園の寺本凪希ちゃん、瀧本幸加ちゃんがテープカットをして開館を祝った。 ライブラリーでは「ぶっくらぶ串本」の奥ひな子さんによる絵本の読み聞かせがあった。「パパ、お月さまとって!」(エリック・カール著)などを披露すると、園児は世界に引き込まれていた。 さらに、園児はロケットミュージアム内にある宇宙シアターで、衛星の塗り絵の投影に挑戦。色鮮やかな衛星が天井に映し出されると歓声が上がった。 大竹紀花ちゃん(6)は「宇宙のことがいろいろ知れて楽しかった。ロケットの形をした図書室は楽しそうだった。また来たい」と話した。 池田館長は「子どもたちに夢を運べたらと思っている。読書はいろいろな言葉を覚えたり、心や想像力を豊かにしてくれたりする。夢を広げるためにどんどん活用してもらえたら」と語った。 ライブラリーの開館は土日曜や祝日、年末年始を除く午前9時~午後5時。
紀伊民報