放送文化基金５０周年記念賞を受賞したＮＨＫ連続テレビ小説樫の出演者ゲストとして登壇した樫山文枝（左）と尾野真千子（撮影・持木克友）

　優れた番組やコンテンツ、個人・グループなどに贈られる「第５０回放送文化基金賞」の贈呈式が９日、都内で開催された。今年で節目の５０回目を迎えることから設立された「放送文化基金５０周年記念賞」を「ＮＨＫ連続テレビ小説班」が受賞し、過去の朝ドラでヒロイン役を演じた女優の樫山文枝、尾野真千子がゲストとして出席した。 　２０１１年度後期に放送された「カーネーション」でヒロインを演じた尾野真千子はあでやかな着物姿で登場。当時の撮影については「きつかった」ときっぱり。それでも「朝ドラに出るのが夢だったので、大変でしたけど夢がかなって本当に人生も世界も変わって。こんなに大変な思いをして良かったなと思う」と回想し、笑顔を見せた。 　朝ドラは放送中の「虎に翼」で１１０作品を迎えた。１９６６年に放送された「おはなはん」でヒロインを務めた樫山は「１１０本も続いてきたことがすごいことだと思ってます」としみじみ語り、自身出演作については「（放送開始から）２週間ほどたちましたらびっくりするほどの反響があった」と説明。「映像というのは本当に日本全国につながって喜んでくださってるんだと実感して、この１年間は本当に私の宝物ですし、今でもこうして呼んでいただいてすごくうれしい」と喜んだ。