東京ZのB2ライセンス取消し…出資契約でトラブル、クラブ代表「ただただ悔しい」
9月25日、Bリーグは同10日に行われた理事会において、アースフレンズ東京Zを運営する株式会社GWSに対するB2ライセンスを取消すことを決定したと発表した。 今回の決定に際して、Bリーグは「当該クラブに対しては、2024年4月に行われたクラブライセンスの判定において、2023年度決算時 (2024年6月期)までに債務超過を解消する施策と確約書の提出を以って、これが履行されることを前提にクラブライセンス交付規則の基準F.02[純資産基準]およびF.08[ライセンス交付の決定に先立つ損益見込み、申請期日以降に実行される(予定を含む)資本政策]が充足されると判断され、B.LEAGUE 2024-25シーズンのB2ライセンスが交付されていた。しかしながら、2023年度の決算において債務超過が解消できない見込みであると当該クラブからリーグに報告があり、ヒアリングを行った結果、当該年度決算において債務超過を解消するのは困難であると判断した」と説明した。 ライセンスを取消された東京Zは、同日にクラブ公式サイトを更新し、「ファンの皆様ならびにパートナー企業等関係各位の期待を損ない、また多大なご心配をおかけしていることを深くお詫び致します」と各方面へ謝罪。 また、「当クラブの運営会社である株式会社GWCは、株式会社リベリオンズ(代表者 五嶋一人、以下リベリオンズ)との間で、実質的にリベリオンズが出資の義務を負う契約を締結し、これにより債務超過の解消に目途が立っておりました。しかしながら、約束の期日をすぎてもリベリオンズから出資金に相当する金銭の払い込みがなされることなく、結果的にこのことが原因で来シーズンのB2ライセンスを獲得することができなくなりました」と、今回のライセンス取消しに至った背景も説明した。 現在B3に所属する東京Zにとって、今回のライセンス取消しが今シーズンの試合開催に与える直接的な影響はないが、仮に2024-25シーズンでB2昇格相当の結果を残しても、B2ライセンスが交付されていないため、2025-26シーズンもB3でプレーすることになる。クラブは「リベリオンズの契約不履行については大変遺憾であり、法的措置を含め対応します」と、今後の方針を示した。 クラブの運営会社であるGWCの山野勝行代表取締役は、「アースフレンズに関係するすべての皆さまのことを思うと、本当に辛く、ただただ悔しい思い」と吐露しつつ、当初と変わらずB3優勝を目標にシーズンへ臨むことを宣言。「何度も大きな試練がありましたが、皆さまのお力添えのおかげで、多くの困難を乗り越えて今があります。今回の課題も必ず乗り越えます。今後も、共に挑戦していただきたく、変わらぬご声援、ご支援の程、何卒よろしくお願い申し上げます」とコメントした。