ガソリン下落170円台に 2カ月ぶり、補助拡充で
経済産業省が4日発表した2日時点のレギュラーガソリン1リットル当たりの全国平均小売価格は、前週調査から1円20銭安い179円30銭だった。政府が9月7日から拡充した補助金によって、4週連続で値下がりした。7月末以来、約2カ月ぶりに170円台となった。政府は今月5日から補助率をさらに上げ、10月中に175円程度の水準まで引き下げる。 高値で仕入れた在庫があるため、175円程度まで下がるには数週間かかる見通し。ガソリン価格を調査した石油情報センターの担当者は「ガソリンスタンドの在庫がはけるのに地域差は出るが、徐々に価格は値下がりするだろう」と述べた。 2日時点のレギュラーガソリン価格は、補助金の効果で32円70銭抑制された。原油高や円安の進行でガソリン価格自体は高騰しており、補助がなければ212円ちょうどまで上昇していたことになる。 都道府県別では44都道府県で値下がりし、1県で上がった。2県が横ばいだった。最安は北海道の172円50銭で、最も高かったのは長崎県の189円60銭だった。
