２年連続のレコード大賞を受賞したＭｒｓ．ＧＲＥＥＮ　ＡＰＰＬＥ

　「第６６回輝く！日本レコード大賞」（日本作曲家協会主催）の授賞式が３０日、東京・初台の新国立劇場で行われた。３人組バンドのＭｒｓ．ＧＲＥＥＮ　ＡＰＰＬＥが、「ライラック」でバンドとしては初の２年連続の大賞を受賞。最優秀新人賞には、俳優・菅田将暉（３１）の弟でマルチクリエイターの、こっちのけんと（２８）が選出された。 【写真複数】レコ大連覇で「ライラック」を熱唱！ 　３人で盾を受け取った瞬間、歴史ある大賞の重みがズシリと伝わった。ボーカル＆ギターの大森元貴（２８）は「昨年も重たい賞でしたが、今年は去年以上に重たい賞。精いっぱい精進していきたいです」と誓った。 　２年連続の大賞は乃木坂４６の「インフルエンサー」（１７年）、「シンクロニシティ」（１８年）以来、６年ぶり。大森は「今年はたくさん、いろいろなことを勉強させていただいた年だったので胸がいっぱいです」。４月から５か月連続リリースが実現。「作家としての真価を問われているというか。（それでも）有意義でメンバーにもスタッフにも支えられて楽しい一年でした」と声を震わせた。 　「ライラック」は、大森が大人も聴ける青春ソングを目指して制作した疾走感あふれるナンバー。テレビアニメ「忘却バッテリー」のＯＰテーマとして４月に配信リリースされた。初登場から３０週目でストリーミングの再生回数が３億回を突破し、自身最速を更新。年末に民放各局の音楽番組に出演した際、大森がギターリフが印象的なイントロで「た・す・け・て」と発してＳＮＳ上で話題を呼んだが、この日は事前の予告通りに“封印”し、「レコ大！」とシャウトした。 　ストリーミング全盛の時代において、ヒットの指標とされるのが再生回数１億回超え。ミセスはアーティスト別１位の通算２１曲を数える。ビルボードジャパンの年間総合ソングチャートでは「ライラック」（５位）を筆頭に、４曲がトップ１０入りした。さらに、同バンドのすごいところは「最も歌われたアーティスト」でもあること。通信カラオケＤＡＭの年間カラオケランキング、ＪＯＹＳＯＵＮＤのカラオケ年間ランキングでいずれも１位を獲得した。 　来年はメジャーデビュー１０周年を迎える。７月８日のデビュー記念日に１０周年記念ベスト盤「１０」をリリース。同２６、２７日には２日間で１０万人動員の野外ライブを控えるなど、１０周年企画が目白押し。来年もミセスが令和の音楽シーンの中心を走り続ける。（加茂　伸太郎） 　◆Ｍｒｓ．ＧＲＥＥＮ　ＡＰＰＬＥ（ミセス・グリーン・アップル）２０１３年結成。１５年ミニアルバム「Ｖａｒｉｅｔｙ」でメジャーデビュー。１９年初全国アリーナツアー。２０年初ベスト盤「５」を発売し、活動休止を発表。１年８か月の休止期間を経て、２２年３月に活動再開。大森元貴（ボーカル＆ギター）、若井滉斗（ギター）、藤澤涼架（キーボード）の現在の編成に。２３年８月、初ドーム公演。