中国外相、7年ぶり訪豪 制裁関税、拘束作家が焦点
【シドニー共同】中国の王毅外相は20日、オーストラリアの首都キャンベラでウォン外相と外交戦略対話を開いた。中国外相のオーストラリア訪問は約7年ぶり。中国が課しているワインなどへの貿易制限や、中国でスパイ罪に問われ執行猶予付き死刑判決を言い渡されたオーストラリア人作家の解放が焦点。 中国政府はワインへの制裁関税を撤廃する暫定的な決定を通知している。ウォン氏は対話の冒頭で「ワイン輸出を含む両国間の貿易に関する進展を歓迎する。残る問題が解決するのを期待している」と述べた。 中国外務省によると王氏は「双方の努力で両国は氷を砕き、交流と協力が回復している」と指摘し、関係改善への意欲を示した。