スーパー1年生・牟禮翔が夏の大会2号先制2ラン、九州国際大付が8強進出【高校野球福岡大会】
◆第106回全国高校野球選手権福岡大会5回戦 九州国際大付3-0久留米商(17日・久留米市野球場) ■福岡大会8強進出果たしたのは…【トーナメント表】 九州国際大付の「スーパー1年生」牟禮翔(1年)が1回に先制弾を放った。1回1死一塁で左中間スタンドへたたき込む今大会2号。外角直球をたたいた牟禮は「直球を張っていました。ちょっと詰まった当たりだったけど、弾道が良かった」と通算7本目の先制2ランを振り返った。 3回戦の八幡中央戦での本塁打を含めここまで全4試合で先制点をたたき出した。「1年生だけどチームのムード‐メーカー。先輩たちにもズバズバ言うし、とても明るい」と楠城祐介監督は頼もしい1年生を評する。この日も試合前に先発の今村治輝(3年)に「何点ほしいですか」と尋ねた。「10点と言われたので『3点ぐらい取ります』と言いました」。約束通り先制2ランを含め3得点。先発の今村と6回2死から救援登板したエース田端竜也(3年)の零封リレーでしっかり3点リードを守った。 エースで主将の田端も「試合前も『自分が打つっすから』とか言ってきて、ハンパないです。落ち込むこともあるけど乗せたらゾーンに入って打つので、牟禮らしく楽しくやらせることが僕たちの役目です」と1年生を優しく見守り、下級生が力を発揮できるようなノビノビムードを作っている。 昨夏は2年生エースとして活躍した田端、1年生で4番だった佐倉侠史朗(ソフトバンク育成)ら下級生がノビノビと活躍してする年の九国は強い。「打ててラッキーぐらいの気持ちで打席に立っています。今日は左翼だったので次はセンターに打ちたい」。甲子園まで3試合。頼もしい1年生の勢いは止まりそうにない。(前田泰子)
西日本新聞社