香港、アジア初の「インバース型ビットコインETF」ローンチへ
香港でアジア初の「インバース型ビットコインETF」ローンチ
アジア初のインバース型ビットコイン上場投資信託(ETF)が、7月23日に香港でデビューする予定だ。同ETFにより、暗号資産(仮想通貨)の下落に賭けることが可能になる。 香港のCSOPアセット・マネジメント(CSOP Asset Management)は、香港の証券取引所で「CSOP Bitcoin Futures Daily (-1x) Inverse Product:CSOPビットコイン先物デイリー(-1倍)逆商品」を23日の朝に発売すると発表した。 このETFは、暗号資産の不安定な取引から利益を得ようとする需要の高まりを利用することが期待されている。4月に香港で最初の暗号資産ETFが上場した後、ビットコインは第2四半期に12%以上の損失を出し、波乱含みの展開となった。 CSOPアセット・マネジメントのディン・チェン(Ding Chen)CEOは声明で、「香港で上場した初の先物ベースのインバース型ビットコイン商品は、投資家がビットコインの下落局面から利益を得る機会を創出する」と述べた。 同社はさらに、ビットコインは過去10年間で世界の主要資産の中で最も不安定で、2023年にはボラティリティが38.3%に達し、原油やナスダック100を上回ると付け加えた。 ビットコインはここ数週間、共和党の大統領候補ドナルド・トランプ(Donald Trump)氏がホワイトハウスを奪還するとの期待が高まり、大きく反発した。 ジョー・バイデン(Joe Biden)米大統領が大統領選からの撤退を決めたことを受け、ビットコインは22日にわずかに上昇し、約6万7400ドルで取引された。 同社によると、CSOPのインバーズ型ビットコインETFは、S&Pビットコイン先物指数の1回限りのインバース・デイリー・パフォーマンスにほぼ匹敵するリターンの提供を目指している。 CSOPは2022年に香港でアジア初のビットコイン先物ETFを立ち上げた。 今年初めの世界的な暗号資産価格の上昇により、ETFの時価総額は1億ドル以上にまで上昇した。しかし19日時点で約5,800万ドルまで下落した。 ※この記事は「あたらしい経済」がロイターからライセンスを受けて編集加筆したものです。 Hong Kong to launch Asia’s first inverse bitcoin ETF (Reporting by Summer Zhen, Editing by Louise Heavens)
大津賀新也(幻冬舎 あたらしい経済)