豪雨災害をもたらす線状降水帯…県単位での発生予報始まる “わがこと感”をもって早めの対応を 静岡
予報では平年より遅めのようですが、6月中には静岡県内も梅雨入りし、本格的な雨の季節となります。 豪雨災害をもたらす線状降水帯・県単位での発生予報始まる…“わがこと感”をもって早めの対応を 静岡 これに先立ち、気象庁は線状降水帯に関する新たな予測情報の運用を5月の最終週から始め、県内にも5月28日に発表されました。 そこで、これからの時期に警戒が必要となる大雨に備える情報について考えます。
線状降水帯の発生予測に対応
弦間彩華アナウンサー(5月28日): 午後7時のJR静岡駅前です。雨風ともに非常に強くなってきました 5月28日、大雨に見舞われた静岡県内。降り始めからの総雨量は多いところで200mmを超えました。
気象庁はその日の午前5時に『静岡県に線状降水帯が発生するおそれがある』と発表。日中のJR静岡駅では早めに帰宅する人の姿が見られました。
駅の利用客: 少し早めにお見舞いに行ってきました。早めにお知らせもしてくれてあったのでそのように行動しようと思う 午前中で授業を終わりにした学校…予定を変更した人たち… JRは、午後6時頃から列車の本数を減らす「計画運休」を行いました。
豪雨災害をもたらす線状降水帯
積乱雲が次々と発達する線状降水帯が発生すると、ほぼ同じ場所で大雨が降り続き、毎年のように豪雨災害が引き起こされています。 県内でも2023年6月に線状降水帯が発生し、沼津市や袋井市で浸水被害が出たほか、磐田市では敷地川の堤防が決壊・氾濫しました。 2024年もすでに雨の季節に入りました。 命を守るため、どんな情報を、どう生かしていけばよいのでしょうか?
気象庁は2021年から線状降水帯の発生の予測を開始しました。 当初、全国を11のブロックに分けて出されていた情報は、5月27日から都道府県単位をベースにした59の地域に細分化されました。
“わがこと感”をもって対応して
気象庁・森隆志 長官: 従来よりも対象地域を絞り込んで呼び掛けを行うことになりますので、今後、線状降水帯による大雨災害のおそれがあることをより自分の近くで起こりそうだという、“わがこと感”をもって対応してもらえるのではと考えている より早く、より範囲を絞り込んで線状降水帯の危険性を呼び掛けることで、住民の避難行動や災害対応へとつなげたい考えです。