「SL大樹」2台目のけん引機と客車が模型で登場! TOMIX、C11形325号機などを12月発売
トミーテックは、同社の鉄道模型ブランド「TOMIX」の製品として、「東武鉄道 C11形蒸気機関車(325号機)」と「東武鉄道 14系・ヨ8000形(SL大樹・青色)セット」を、12月20日に発売します。 【画像】模型化される「展望車」とは? 「SL大樹」で走る開放的な車両を見る 東武鉄道が運転しているSL列車「SL大樹」では、C11形207号機、325号機、123号機の、3両の蒸気機関車が活躍しています。325号機は、同列車用としては2番目に運用を開始した機関車。1946年に製造され、国鉄での運用を終えた後は静態保存されていましたが、1998年に真岡鐵道の「SLもおか」用機関車として復活。2019年に「SLもおか」での運用を終え、2020年に東武へ譲渡されました。 SL大樹では、けん引する機関車だけでなく、車両もユニークです。通常、客車として使用されているのは、14系2両と12系1両の3両編成。14系は、特急型車両として製造された客車で、車内にはリクライニングシートが設置されています。この座席は、今のような快適なものではなく、リクライニングが1段で、しかも倒した位置で固定されないという、いわゆる「簡易リクライニングシート」。現代の車両と比べると不便な座席ですが、SL列車という観光列車では、それも「らしさ」を演出する要素の一つです。 また、12系客車は、本来は急行型車両として製造された客車。座席は懐かしのボックスシートとなっています。さらにSL大樹の12系では、車端部に開放型の展望デッキを設置しており、迫力ある展望やSLの音が楽しめます。 そのほか、SL大樹では、SLの後ろに「車掌車」を連結しています。運転に必要な保安装置がSLに搭載できず、代わりに車掌車に搭載したことによるもので、同列車ならではの特徴となっています。なお、SL大樹でも123号機けん引の場合は、車掌車の連結は不要となっています。 TOMIXで発売される両製品では、SL大樹用に設置されたSLのアンテナや、開放感のある展望デッキ、同列車用に改造された車掌車などが、精密に再現されています。 価格は、C11形325号機が16,500円、客車セットが16,390円です。
西中悠基