島田チェアマンが河村勇輝の姿勢に感銘…想定以上のBプレミア参入「“やればできる”がキーワード」
■Bリーグ出身NBAプレーヤーに感激
10月31日、Bリーグ・島田慎二チェアマンのポッドキャスト番組『島田のマイク』第209回が配信。河村勇輝のNBAへの挑戦や、B.革新による2026-27シーズンのBリーグプレミア参入クラブの審査状況などについて語った。 【番組を聴く】努力が生んだ奇跡!B.LEAGUE PREMIER ここまでの審査を総括 20日(現地時間19日)にNBAメンフィス・グリズリーズが河村勇輝と2way契約を結んだことを発表。同チームとのエグジビット10契約でトレーニングキャンプに参加していた河村は、プレシーズンゲーム5試合に出場し、1試合平均15.1分の出場時間で3.4得点、4.2アシストを記録するなど印象的な活躍を見せていた。 本人から直接2Wayの報告を受けた島田チェアマンは、河村の心構えに深い感銘を受けた様子で、「電話で喋ったんですけど、やっぱり日本のバスケを背負っているというか。代表でも頑張るし、NBAでも結果を出したいと考えているし、Bリーグから出た選手として誇りを持って頑張るということもそうだし。全方位に気を遣いながら、単純に“やった!”と喜ぶのではないあたり、信じられない領域ですよね」と、河村の真摯な人間性を評価した。 「(NBAからB1千葉ジェッツに移籍してきた)渡邊雄太選手にも通ずる能力プラス、人間性がないと、やっぱりアメリカや世界のバスケット市場においてはすごい選手がごまんといるわけで。スキルが群を抜いていても、そこらへんが足りなくて、(NBAの)チームには抱えたくないと言われる選手もたくさんいるわけですよ。人間性と能力、両方備えないとあの領域に達せられないという意味で、稀有な存在。尚且つ、イケメンだしね」
■想定以上「やればできる」
続いて話題は10月17日に発表された、2026年に開幕する新B1『B.LEAGUE PREMIER(Bプレミア)』ライセンス交付クラブの話へ。Bリーグでは、2026年から競技成績による昇降格制を廃止し、事業規模などによってカテゴリ分けする大幅なリーグ構造改革『B.革新』を敢行。カテゴリ毎に平均入場者数、売上、アリーナなどの参入条件が設定され、各クラブが目標とするカテゴリに参入するために尽力してきた。一次審査から三次審査を経て、22クラブが2026-27シーズンから、Bプレミアに参入することが決定した。 Bプレミアには、売上12億円と平均入場者数4000人という厳しい条件に加え、“夢のアリーナ”の実現という高いハードルが設定されていた。当初は、その基準の高さから新リーグの実現性を疑問視する声も多かった。しかし初年度参入クラブの予想を超える結果に、島田チェアマンは「4年前にB.革新について話している時に、絶対に11チームもBプレミアの基準に達しない、奇跡でよくて12チームと言われていたところが、18チームの上限を撤廃するわ、ここまできている」と、うれしい驚きを隠せない様子だ。 「(Bプレミアの参入条件達成も)やればできるんだ、というのが根幹ですよね。Bリーグが描く世界観“感動立国”に向けて動き出しましょうというのも、長きにわたってしんどかったバスケ界がこういう状況になってきて、みんなで頑張れば突破できると示せたというか。日本においてもネガなことが多い中で、明るい未来をみんなで手繰り寄せましょうという話で。この“みんなでやればできるんじゃん”っていうのが、実はキーワードなんですよ」 22クラブという予想を超える参入が決定した一方で、Bプレミアで戦い続けるには求められる基準を達成し続ける必要がある。島田チェアマンは、昇降格制度で勝ち続けなければ降格するという競技サイドからのリーチではなく、ビジネスサイドからのリーチになったことで、今後リーグの盛り上がりがどのような展開を見せるかは2026年以降に証明されることとなる、と新たな課題も示唆した。 今回のエピソードでは、全国ドライバー応援プロジェクトのコーナーで災害時におけるドライバーの重要性や、物流がどのように保たれているかの努力についてなどが語られた。
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