2025年の中央競馬はルヴァンユニベールVで開幕 高倉稜「僕の結果より、馬が頑張ってくれて感謝」
2025年の中央競馬が5日に開幕した。午前9時50分にスタートした中京1R・3歳未勝利(ダート1800メートル)を制したのは、ホッコータルマエ産駒で3番人気のルヴァンユニベール(牡・北出)。鞍上はデビュー16年目を迎える高倉だった。 ゲートの中で少しかぶるしぐさを見せていたが、タイミング良くゲートが開き、内枠を生かして3番手のインで追走。楽なペースで逃げていた人気馬を捕まえるため、4コーナー手前から外の馬が一気に進出したが、この動きに惑わされず残り4ハロン標識過ぎまでじっと仕掛けを待った。直線に向いて追い出すと、内から追えば追うほど伸びるといった雰囲気でグイグイと加速。鮮やかに差し切って1馬身半差の快勝だった。勝ち時計は1分54秒8(良)。 新馬戦に続きコンビを組んだ高倉は「デビュー前からコンタクトを取らせてもらい、性格などはよく分かっていました。追い切るごとにフォームが良くなり、前走(3着=10番人気)もあれくらいはやれると思っていましたが、今回は内枠だったので大型馬特有のもまれ弱さが出たら…という心配はありました」と戦前の心境を明かしつつ、「実際はもまれても大丈夫で、折り合いもしっかりつきました。価値を意識する競馬ができれば結果はついてくると思っていました」と冷静に勝利を振り返った。 高倉自身は2021年に続く2度目の縁起のいい新年開幕戦Vを飾ったが、「僕の結果より、馬が頑張ってくれたことに感謝です」と真摯に締めた。
東スポ競馬編集部