パリ五輪 エアコンなしの「エコ選手村」付き合えない… 日米英など自前調達
英ポーツマス大は今月18日、五輪選手とともに作成した報告書を発表し、パリ五輪の選手村について「エアコンがないために、暑くて眠れないのではないかという不安が出ている」と指摘した。五輪が開催される7~8月、パリの気温は100年前に比べて平均3・1度上がったというデータを提示。大会主催者に選手の安全を確保するよう求めた。2021年の東京五輪は気温が34度、湿度が70%に達し、選手団は過酷な環境で競技を迫られたとも記している。
国際エネルギー機関(IEA)によると、エアコンは世界の電気消費の10%を占める。米国や日本の住宅でエアコン普及率は9割にのぼるが、フランスでは1~2割とされる。(三井美奈)