抗議の辞職から7カ月…ボバン氏がUEFAを改めて批判「自分たちがサッカーより偉いと本気で思っている」
元クロアチア代表のズボニミール・ボバン氏が欧州サッカー連盟(UEFA)を批判した。 オールドファンに懐かしい名手・ボバン氏。 1990年代にミランで黄金期を謳歌した一方、代表キャリアはバルカン半島の戦火に翻弄される形で、旧ユーゴスラビアとクロアチアにてプレー…1998年フランスW杯にクロアチア代表として出場し、初出場3位となった。 引退後は指導者業に入らず、FIFAの要職、古巣ミランのダイレクター職を経て、21年4月からUEFAのフットボール部門責任者に。 しかし今年1月末、UEFA会長の任期制限を解除する法案に反対し、抗議の辞職。この時ボバン氏は「UEFA会長の任期は欧州サッカーを“悪い統治”から守るためにある」と言い放った。 そして今回、イタリア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』の独占インタビューで再びUEFAを批判。辞職によって家族との時間が増えたことを喜びつつも、欧州サッカーの未来に対する懸念を変わらず抱いているようだ。 「これまでの人生で、何度か“妥協”をしてきた。そのいくつかで恥ずかしい思いをすることになり、それが辞職の決断に至った。自分たちの利益を守るためにサッカーを汚す集団の中で働き続けるなど、私にはできない」 「UEFAにいて、何年もテクノクラシーがサッカーに蔓延った光景を見てきた。サッカーが守るべき価値観が奪われ、UEFAの人間はいま、自分たちが選手やコーチ、サポーターより偉い、重要な存在だ、と本気で考えている」 また、UEFAのアレクサンデル・チェフェリン会長とは関係を金輪際絶ったとのこと。 「私たちの関係はすでに終わった。残念だが、仕方ない。私に会長選へ立候補するよう促してくれる人がいるが、私はFIFAでもUEFAでも役に立たなかった人間だ。本物のサッカーマンが現れた時、UEFAが価値ある組織となる」
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