「選挙は恋愛と同じ。生で会わなきゃ付き合えるか決められない」大川総裁が伝えたい、選挙期間の楽しみ方
お笑い芸人集団「大川興業」を率いる大川総裁こと大川豊さんは、芸人として活動する一方、ジャーナリストとして首相官邸や各省の記者会見に出席し、世界各国の大統領選挙にも足を運んでいます。「選挙は恋愛と同じ。直接候補者を見に行ってほしい」と語る大川さん。まもなく投開票を迎える第49回衆議院議員選挙に向けて、大川さんがそう語る理由と、自身はどんな一票を投じたいと考えているのか、伺いました。(聞き手:荻上チキ/TBSラジオ/Yahoo!ニュース Voice)
世界でもまれな「地元での街頭演説」。絶好の機会に何でも聞いてみよう
――大川さんは選挙のたびにいろいろな現場に取材に行かれていますが、今回の衆院選はどんな選挙だと見ていますか? 大川豊: 今回は投票日が10月31日ですが、日付だけでなく内容も含めて、まさに「ハロウィーン選挙」じゃないかなって思うんです。選挙は「これまでの政権がどうだったか」を問う場でもあるけど、立候補者の政策として、安倍さんや麻生さんの亡霊の復活みたいなものもあり得そう。選挙中に、どんなゾンビが出てくるのか、どんなコスプレが出てくるのか……隠れていた妖怪や幽霊が出てきそうな気がします(笑)。 ――選挙期間は、有権者が候補者にいろいろなことを自由に聞ける時期でもあります。大川さんはこの選挙期間をどう考えていますか? 大川豊: 実は、日本の選挙のように、候補者が選挙区まで来て、地元のローカル駅などで演説をするスタイルは他の国ではなかなかないんです。僕はアメリカ大統領選やフランス大統領選、台湾の総統選にも足を運んでいるのですが、海外は集会カルチャーだから、例えばアメリカ大統領選でトランプさんを見に行くには、投票する側の有権者がラスベガスのホテルまで行かなきゃならないんです。 日本は首相ですら、地元まで足を運んで演説します。街宣車が名前の連呼ばかりしているのも「近くに来ていますよ」っていうアナウンスですからね。普段、選挙事務所に気軽に話を聞きに行くということはなかなかできないけど、小選挙区の候補者は有権者の話を聞くために地元まで来ているわけですから、投票する側はこれを活用した方がいい。直接見に行ったり、話しかけたりしたほうが、候補者の政策だけでなくどんなキャラクターなのかもわかります。