「選挙は恋愛と同じ。生で会わなきゃ付き合えるか決められない」大川総裁が伝えたい、選挙期間の楽しみ方
理想は総理会見がなくなること――誰もが気軽に政治家に質問できる環境がいい
――それでも有権者の中には「自分の一票なんかではどうにもならない」と思っている人もいると思うのですが、それについてはいかがですか? 大川豊: 確かに一票では大きく変わらないかもしれません。でも、例えば選挙期間中に「コロナ禍でこども食堂が大変です」と候補者に伝えたことがきっかけで、その候補者が当選した後、こども食堂に対する新しい支援が決まる、ということだってあるんです。自分の一票は小さなことだって思うかもしれないけど、行動すれば社会に大きな変化を起こすことも十分ありますからね。 政治家や官僚ばかりが頑張るのではなく、国民が強烈に知ろうとしなければならない。記者に任せる必要はないんです。だから、1億2000万人が直接政治家に質問できて、社会が変わるようになるのが一番いいんじゃないかな。理想は、総理会見がなくなること。気軽に全国各地で政治家に質問できるような環境があればいいなと思っています。 政府が主催する「桜を見る会」とかも、成功した人ばかりを集めていますよね。そんなのは「園遊会」で十分。そうじゃなくて、一人でもいいから一般の国民を参加させてほしいです。漁業代表とか農業代表とか、子育てを頑張ってるシングルマザーとかも会見場に入れて、気軽に質問できるようにする。そういうのがあってもいいんじゃないかな。 ---- 大川豊(大川興業総裁) 1962年生まれ、東京都出身。明治大学在学中、全員学ラン姿でパフォーマンスを行う「大川興業」を結成。就職試験で153社不合格となり、大川興業株式会社を設立。事務所の内外を問わず門戸を広げたお笑いライブを定期的に行い、人気芸人を輩出する。また、記者として首相官邸や各省の記者会見に出席し、雑誌や新聞に記事やコラムを執筆。現場主義を貫き、日本国内の選挙の現場だけでなく、各国の大統領選にも足を運ぶ。 文・大井あゆみ (この動画記事は、TBSラジオ「荻上チキ・Session」とYahoo! JAPANが共同で制作しました)