説明責任不足で真相は闇に!なぜ女子プロゴルフ協会は笠りつ子の暴言問題に大甘処分を下し背景調査を行わなかったのか?
日本女子プロゴルフ協会(LPGA)の小林浩美会長が14日、暴言問題を起こした笠りつ子に下した処分についての説明を報道陣に求められた。だが、処分内容や調査内容に納得のいく説明はなく、LPGAの選手管理に対しての問題が浮き彫りになり、改めて、その処分内容についても疑念が浮かぶ形となった。 笠りつ子が暴言問題を起こしたのは先月24日。マスターズGCレディースに出場していた笠りつ子は、クラブハウス内の風呂場の脱衣場でストレッチを行うため、通常は常備してあるバスタオルを使おうとしたが、なかったため従業員に貸し出しを要求。だが、同コースでは、これまでツアー時にバスタオルの紛失が多発したため浴場からバスタオルを撤去していた。副支配人が、貸し出しの申し入れを拒否すると、その方針を知らなかったと見られる笠りつ子は激怒、「頭が固い。死ね」などと“暴言”とも言える不適切発言を行った。 この事件は、岡本綾子氏が自らの新聞コラムで明らかにしたが、協会サイドは、すぐさま対応。小林会長は「(事実関係を)全部整理した上で、あらためて説明させていただきます。これは選手だけでなく、協会としての問題でもあります」とコメント、28日に弁護士らで構成されるコンプライアンス委員会を開き、事実の確認調査をスタートした。 当初、選手名は伏せられていたが、事の重大さに気づいた笠りつ子が先月31日に自身の公式サイトに自筆の謝罪文をアップし、「私の不適切な発言により、大会主催者、コース関係者の皆様が不快な思いをされたことは事実です」と、不適切発言を認めた上で「ゴルフを愛する全ての人を裏切ってしまいまして、本当に申し訳ございませんでした」と謝罪し、当面の間、ツアー出場を自粛することを明らかにした。 そして協会が、この問題への処分を発表したのが今月12日。厳重注意処分とし、12月の新人セミナーでマナーや言葉遣いの講座の受講を義務づけることを発表したが、紙切れ1枚の発表で、会見もなく、なぜ、その処分内容に収まったのか、当初、公言していた事実関係の調査はどうなったのか、などの説明は行われなかった。 そのため伊藤園レディスが行われる千葉県長南町のグレートアイランドCで報道陣が小林会長に説明を求め囲み会見に応じることになった。 小林会長は、その冒頭、今回の騒動に関して、ファンや関係者に迷惑をかけたことに対する謝罪もせず、「なにか質問ありますか?」というやりとりから始まった。