79年前の8月15日、「あなたは、どこで……」“玉音放送”を聴いていた人々の暮らしを取材
こうして、和久井さんが聞き取りをした戦争体験談は、2021年の夏、「わたしたちもみんな子どもだった~戦争が日常だった私たちの体験記~」として、書籍化されて、日の目を見ることになります。若い世代にも読んでもらえるように、ライトな装丁にもこだわりました。 和久井さんは取材を振り返って、取材前には「私の話なんて……」と話していても、実際にお会いすると、とても饒舌な方もいらっしゃったといいます。そこから、戦争体験者ご自身の「話したい、伝えたい」という思いを強く感じ取ります。 「たぶん、皆さん、自分自身が生きるのに必死だったからはないでしょうか? 苦しい時代を生き抜いた体験を語りたい方は、きっと身近にもいらっしゃるはずです」 戦後79年、日本が戦争をしていた時代を知る人は、日に日に少なくなっていきます。もしも、身近に戦争を体験した世代がいらっしゃる方……この夏は、思い切って、こう聞いてみませんか? 「あなたは、どこで玉音放送を聴いていましたか?」