群馬・東吾妻町の下郷古墳群 「古代の幹線道路」遺構発見
群馬県東吾妻町の下郷古墳群の発掘調査で、古代の幹線道路と見られる遺構が見つかりました。道路の基礎に建物の部材などを転用した事例は、国内でも例が少なく貴重だということです。 道路の遺構が見つかった下郷古墳群は、JR吾妻線・群馬原町駅から南東に約800メートルの場所にある7世紀前半の群衆古墳です。 現在、上信自動車道・吾妻東バイパスの建設工事に伴う発掘調査が行われていて、周辺では古代の寺院である金井廃寺跡も見つかっています。 見つかった道路は、幅4m、長さ約50mで、木材と木材の間や、その上に篠竹などの植物を敷き詰める工法で道路の基礎をつくっていました。使用された木材は、高床建物の部材や農具を再利用したものとみられ、基礎への贅沢な使い方からも古代における重要な幹線道路だったことが推察されるということです。 発掘調査は来月末まで続けられ、一般公開の予定は無いということです。