全鉄連が中堅社員研修講座。集団討議で社内役割の在り方探る
全国鉄鋼販売業連合会(全鉄連、会長・井上憲二明治鋼業社長)は13日、第19回鉄鋼営業中堅社員研修講座をオンライン形式で無料開催した=写真。会員企業から約30人が参加し、社内で果たすべき役割を集団討議を交えて学んだ。 開講に当たり井上会長は「コロナ禍にあった2年間はリモートでの聴講だけだったが、今回は新たにグループディスカッションを取り入れた」と説明。「日々悩むことも多いだろうが、活発な意見交換を通じてしっかり研修してほしい」と呼び掛けた。 講師は在庫管理システム『アラジンオフィス鐵王』を運営するアイルのチーフトレーナー、多根誠志氏。「中堅社員に求められる役割」や「問題発見と問題解決とは」を中心に、参加者との質疑応答も織り交ぜながら進行した。 多根氏は「需要の多様化や高度化、IT(情報技術)の急速な進化などを背景に中堅に求められる役割が昔と変わった」と指摘。「経営者から与えられる課題に取り組むだけでなく、自らが主体的に問題を発見して職場仲間を先導して一緒に解決を図る姿勢が重要だ」と力説した。 講義ではOA機器の保守業務を事例に、互いに討論しながら問題解決の課程を習得した。