アルファベットとメタ、ハリウッドとのAI提携で数千万ドル提示
(ブルームバーグ): 米アルファベットと米メタ・プラットフォームズは、人工知能(AI)映像生成ソフトウエアでの使用に向け、ハリウッドの大手映画製作会社とコンテンツのライセンス供与について協議している。複数の関係者が明らかにした。
両社は文章入力でリアルなシーンを作り出す技術を開発しており、映画製作会社と何らかの形で提携するために数千万ドルを提示している。マイクロソフトが支援するオープンAIも同様の話し合いを行っている。アルファベットとメタ、オープンAIの3社は、協議についてコメントを控えた。
ハリウッドの映画製作会社は、コスト削減に向けAI活用方法の議論に意欲的な一方、自社の作品が盗用されないよう守りの姿勢も取っており、コンテンツ使用方法を管理することなく映画やテレビ番組をハイテク企業に提供することには慎重だ。今週、米俳優スカーレット・ヨハンソンさんは、オープンAIへの協力を拒否し、チャットボットで自身の声に似た音声の使用をやめるよう求めた。
22日にはウォールストリート・ジャーナル(WSJ)などのメディアを所有するニューズ・コーポレーションが自社の十数に上る出版物のコンテンツをオープンAIの製品で使用できるようにすることで同社と合意した。5年間で2億5000万ドル(約390億円)強に相当する契約となる可能性がある。
ワーナー・ブラザース・ディスカバリーは、AIモデルの訓練に自社の一部番組をライセンス供与しても構わない姿勢を示している。一方、ウォルト・ディズニーとネットフリックスは、コンテンツのライセンス供与には前向きではないが、他のタイプの提携には関心を示している。
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原題:Alphabet, Meta Offer Millions to Partner With Hollywood on AI(抜粋)
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Lucas Shaw