「眠ろう」と思うと逆に目が冴える…なぜか眠れない夜に試したい「医師が教える入眠法」
副交感神経を優位にするおすすめストレッチ
さらに、「寝よう」とする意識を逸らすためのおすすめのストレッチをご紹介します。 体全体に力をしばらくぎゅっと入れたのちに、力を抜く動作を繰り返してみましょう。たったこれだけでリラックス効果が期待できるのです。この方法を筋弛緩法と言います。 例えば、まず仰向けでリラックスできる姿勢になってみましょう。その上で、手をグーにして5秒ほど力を入れてみましょう。そのあと、手を広げてください。 これを繰り返すことで筋肉の緊張と弛緩を反復し、緊張を解きほぐすことが可能になります。 筋弛緩法を用いることで、副交感神経を優位に働かせてリラックス効果が期待できます。何よりもストレッチに集中することで、眠れないことから意識を逸らすことが可能となります。 眠くなる方法を考えて実践しているうちに、次第に眠たくなっていくでしょう。
西上 貴志(精神科専門医・産業医/医療法人社団 山桜会 理事長/あすか産業医事務所 代表)