「あのクズを殴ってやりたいんだ」に出演する玉井詩織さん（C）TBS

　火曜ドラマ「あのクズを殴ってやりたいんだ」（TBS系、火曜午後10時）に出演するアイドルグループ「ももいろクローバーZ」（ももクロ）の玉井詩織さん。ほこ美（奈緒さん）と同じ市役所同期の新田撫（にった・なで）を演じている。撫はほこ美を「全然かわいくないし、地味だし、女子力低いし、真面目でつまらない女」と評し、SNSでは「裏の顔怖すぎ」といった声も上がった。玉井さんに役の印象や、撮影現場でのエピソードを聞いた。 【写真特集】怖すぎる！　“撫”玉井詩織の“裏の顔”

　ドラマは、結婚式当日に彼氏に逃げられてしまった主人公のほこ美が、人生どん底のタイミングで金髪の謎の男・海里（玉森裕太さん）と出会ったことをきっかけに、自分を変えるためボクシングを始める完全オリジナルのラブコメディー。

　－－新田撫を演じていかがですか？

　撫は、恋愛や仕事もいい意味でも悪い意味でもちゃっかりしているタイプ。ほこ美とは職場の同期で、プライベートでも様々な話をする仲です。きっと、撫は色々なことに努力してきたけれど、その頑張りを認めてもらえなかったり、報われなかったことで、少しひねくれてしまっている。それでちょっとほこ美に対して思うところがあるみたいで。

　そういった撫のひねくれている部分といいますか、ほこ美に対する態度がエスカレートしてしまうところは、どうしてそういう行動をとってしまうのだろう、と理解が難しい部分でもありました。ですが、考え方を変え、うらやましいなどから生まれる嫉妬心が変な方向に歪（ゆが）んでしまうことって、男女問わず日常生活であるな、と。そこは私自身もそうですし、様々な作品を見て「こういう人いるよね」とヒントを得ながら、撫というキャラクターを作っています。

　市役所で見せる撫の明るい部分は、私自身と共通するところでしたが、撫のかわいらしい格好は、私が普段着ている服装の系統と違っていたので、ヘアメークや衣装の力を借りました。キャラクターを作るに当たっては、監督や、さらには奈緒ちゃんも「撫は結構難しいキャラクターだと思う」と一緒に考えてくださって。みんなで話す時間を作ってもらえたことで、私が作ったものが弱いと気づかされましたし、伝わりづらいかもしれないと学ぶことができました。