DTMの歴代名車も大集合! 市街地開催のドイツ・ツーリングカー選手権は「壁ギリギリ選手権」で大盛りあがりです【みどり独乙通信】
BMWがi4に施したシャレた計らいとは……
ここノーリスリンクはニュルンベルグ市民の方が日常的に利用されている公道とあり、常設のサーキットのようなピットの施設はありませんので、仮設テントがピットになります。メディアセンターのあるスタジアムからピットに行くには、歩くとちょっと距離がありますのでゴルフカートをメディアシャトル代わりに運行してくださっています。また、第1コーナー行き限定なのですが、自動車のメディアシャトルが運航されています。今回、BMWがノーリスリンク用のメディアシャトルをご用意いただいたのですが、そのカラーリングがめちゃくちゃイイ! EVモデルの「i4」がBMWを代表するイエーガーマイスターとヴァーシュタイナーにラッピングされていました。DTMは今年で早くも40周年を迎え、今年はその記念の年でもあるのです。なかなかシャレたことをしてくれますね、BMWサン。 予選後にはメディアセンター行きのゴルフカートが捕まらなかったこともあり、パドックのファンエリアを見学しながらのんびり歩いて戻りました。この日は夏日とあり、生ビールがおいしそうです。そしてなんと言ってもドイツのサーキットやイベントには欠かせないカリーヴルストやソーセージを挟んだパン! これらが焼けるニオイが辺り一面に漂っていて食欲をそそられます。他にもニュルンベルグ地方では細長くハーブの入ったニュルンベルガーソーセージが名物なので、イベント広場のお店ではもちろん販売されています。 DTMの主催者であるADAC(ドイツ自動車連盟)のブースは一際大きく、会員証を提示すればラウンジにも入れますし、コーヒーが無料でいただけるんですよ。広い敷地内を暑い中を歩き周りますから、少し座って休憩出来る場所があるだけでも助かりますよね。
元F1ドライバーのニック・ハイドフェルドの姿も
久々に訪れたDTMは、今年40周年目を迎えた記念すべき年。そのスターティンググリッドは、数多くの人々で賑わっています。 シューベルト・モータースポーツから参戦するBMWのマルコ・ヴィットマン選手の地元はこのノーリスリンクのすぐ近くとあり、地元応援団の声援が熱いです。ノーリスリンクのあるニュルンベルクは、BMWやアウディはもちろんのこと、メルセデスやポルシェのあるシュトゥットゥガルトからもそう遠くなく、自動車メーカーが固まる南ドイツには一番うってつけのサーキットかも知れませんね。プライベートで家族を連れて訪れているモータースポーツ関係者も多く見かけました。 どこかで見たことのある顔? と一瞬考えてしまいましたが、元F1ドライバーのニック・ハイドフェルドも来場。F1を去った後はフォーミュラE選手権に参戦していた時期もありましたが、その後はいずこへ? と思っていたところでした。若手育成目的のEVのフォーミュラカーレースを今後主催するようです。他にもドイツの有名人が数多く来場していたようですが、日頃テレビをあまり見ないのでどなたかよく分かりませんでした(笑)。スタートでさっと写真を撮った後は、急いで第1コーナーのお立ち台へ向かいます。スターティンググリッド前方にはそれ専用にメディアシャトルが待機してくれているのも助かります。 重いですが、夏の炎天下ではお水を持って行くのを忘れてはいけません。冷たいお水でひと息つくと、いよいよドキドキのスタートです。タイトな第1コーナーではスタート時にクラッシュの可能性が高いのでハラハラします。 スタートからの数ラップを撮影して、第1コーナーではスタート時に裏に待機していたシャトルに乗ってパドックまで戻り、ピットレーンへ。スプリントレースですからかなり慌ただしいのです。ピットストップがひと通り終わったかと思ったら、次は突然の雨が降り注ぎ、ウェットタイヤに履き替えに入るマシンでごった返しましたが、レースを面白くしてくれたことは間違いないでしょう。
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