【韓流の注目俳優】スターダムを駆け上がるビョン・ウソクの魅力を徹底解剖!ファンミレポ
それにしても、足を組んだ座り方がノーブルで、まるでどこかの国の皇太子のようだ。ソンジェで彼のファンになったという人が圧倒的に多い客席だけに、このコーナーは外せないということで、【ソンジェのすべての時間】という客席から3名を選んで『ソンジェ背負って走れ』の中のソルとソンジェの胸キュンシーンを実際に演じるというドラマ場面再現コーナーが行われた。大会場で客席からファンを呼ぶのも時間がかかるので、この企画をやるかどうか主催は躊躇したそうだが、ウソク自身の「これは東京でもやらないと」との声で実現したのだそう。 眠っているソルの手にこっそり手を当てて喜ぶシーンや、野球場でいきなりソルが持っている飲み物を横から飲むシーンなど、ウソクは、ファンにこんな風に演技をしてねと指導してあげて、顔を近づけるように再現してあげていて、これは当選したファンにとっては気絶もののキュンキュンコーナーだった。 ウソクは、ファンに相対するときのひとつ一つの仕草が柔らかくて優しい。胸に手を当ててお礼を言ったり、顔の前で両手を合わせて感謝の気持ちを示したり、客席への手の振り方も丁寧だ。さぞかし繊細で優しい人柄なのだろうなと想像できる。そんなところも大好感ポイントだった。 第二部は、衣装を着替えて会場練り歩きからスタート。ラメ入りの黒のニットジャケットに黒のパンツ。これはもう『ソンジェ背負って走れ』がアイドルの役だったので、そのままソンジェがドラマから抜け出してきたようなシーンの再現に、客席のファンの熱気も最高潮に! ウソクは、手を振ったり、ファンが作るハートに手を合わせてあげたり、終始穏やかな笑顔を浮かべて丁寧に客席をまわっている姿は神々しさすら感じた。 そして歌ったのが、なんと70年代シティポップの松原みき「真夜中のドア~Stay With Me」を日本語で。歌詞がすごく良いので、曲は難しかったけど一生懸命に練習して歌いましたとのこと。特別に日本向けに準備してくれたのがファンには嬉しい。 ラストの歌のコーナーでは「皆さんに届けたくてこの曲を準備しました」と言って、ドラマ『ソンジェ背負って走れ』の映像をバックに「I Think I Did」を歌い、最後の最後に、劇中でウソク演じるソンジェが歌った「ソナギ」を披露してくれてファンはもう大感激!ステージを去り際に「僕にこんなに素敵な思い出をくれてありがとうございます」と目を真っ赤にして声を詰まらせて泣いていて、思わず客席ももらい泣き。今最も旬のスターと熱烈ファンたちの熱い気持ちが通い合う温かいファンミーティングだった。 ドラマの役でブレイクするとその役のイメージとは違う自分をファンミで見せようとするスターもいるが、ビョン・ウソクの場合は、徹底的に自分に求められている期待に沿った、ソンジェの世界観を大切にした内容だった。ドラマの中の、一途にヒロインを想い、はにかんだ微笑みを浮かべる純粋なイメージそのままのビョン・ウソクの姿がそこにあった。 ドラマの役に恋をして、そして実物に会って、その役柄とのシンクロ率の高さを感じて、役を離れたビョン・ウソク自身に恋をする。これはかつて『冬のソナタ』でペ・ヨンジュンが多くの女性たちの心をとらえた現象の再来だと感じた。ビョン・ウソクは韓国男子の義務である兵役もすでに終えているので、これからも存分に活躍できるのが強みだ。さわやかな瑞々しさで「青春のアイコン」、「国民の初恋」として大ブレイクを遂げた彼だが、今後は、彼特有の、眼差しに浮かぶミステリアスな憂いを生かした、ちょっと危険でセクシーな役どころもどんどん演じてほしい。これからの活躍が楽しみでしかたがない。 BY CHIKAYO TASHIRO 田代親世 韓流ナビゲーター 韓流解説、韓流イベント司会の第一人者。公式サイト「田代親世の韓国エンタメナビゲート」やYoutube「ちかちゃんねる☆韓流本舗」「韓ドラ・マスター親世と尚子の感想語り」などで韓流情報を発信しているほか、会員制のコミュニティ【韓流ライフナビ】を主宰。ツアーやイベントを企画・開催している。