福を招く「十日えびす」 春日大社・佐良気神社に参拝者が列
奈良市春日野町の春日大社境内にある末社、佐良気(さらけ)神社で10日、「十日えびす」が営まれ、吉兆笹(ざさ)や熊手を求める参拝者が列を作ってにぎわった。同神社は「えべっさん」として親しまれる「蛭子神(ひるこのかみ)」が祭神で、商売繁盛のご利益があるとされる。 午前10時から祭典が営まれ、金烏帽子(えぼし)と巫女(みこ)装束の福娘8人が対応。一昨年の春日若宮おん祭で三菱UFJ銀行の園潔特別顧問が「日使(ひのつかい)」役を務めた縁で、同行の女子行員8人が福娘を務めた。タイや千両箱、米俵などの飾りをササに付けて笑顔で授与し、鈴を鳴らして福を授けた。 毎年訪れるという奈良市の自営業、吉田正人さん(54)、佐緒理さん(52)は「仕事がうまくいくようにお願いしました。平和で暮らしやすい1年になれば」と話した。