【MLB】「ゴールデン・アット・バット」ルール導入に現役選手も大反対「歴史を台無しにする」
MLBコミッショナーのロブ・マンフレッド氏が提唱した「ゴールデン・アット・バット」ルールの導入問題で現役選手からも反対の声が上がった。マンフレッド氏は11月のオーナー会議で、打順に関係なく、毎試合1打席を選んで好きな打者を起用できる新ルールが話題に上がったことを明かし、物議を醸していた。 具体的な検討段階ではないとはいえ、リリーフ投手からすればピンチの場面で大谷翔平のような強打者を相手にせねばならず、大きな重圧がかかる。マンフレッド氏の発言にはファンやOBから批判が続出し、ついに現役選手まで声を上げた。フィリーズ左腕のマット・ストラムは「野球の歴史を台無しにしすぎだ。それは嫌だ。(ベテランリリーバーの)キンブレルのような選手がいて、500セーブを目指すとしよう。そして彼はキャリアの終わりに、セーブごとにジャッジやソトを相手にそれを達成しなければならないのか。それはおかしい」と異論を唱えた。 さらにツインズ内野手のカルロス・コレアも「リリーフ投手は常に大きなストレスにさらされ、負傷者もさらに増えるだろう。これには同意できない」といずれも米メディア「ジ・アスレチック」を通じて意見を述べた。 観客は勝負どころでの大谷の打席を見たいに違いないが、筋書きのないドラマこそスポーツの醍醐味。元レッドソックスのケビン・ユーキリスはXで「野球の面白さはあまり期待されていない選手が試合の最後に予想外のビッグヒットを打つことだ。選手にもファンにとっても一生の思い出になる。スポーツのジェットコースターのような感動こそが、脚本のない最高のエンターテインメントなんだ」と訴えている。
東スポWEB