同じことをメーガン妃&ヘンリー王子がやれば"大炎上"...? キャサリン妃が公開した「異例の動画」が意味する王室の挑戦とは
キャサリン皇太子妃は9月9日(現地時間)、がんの治療のために受けていた予防的な化学療法が終了したことを発表した。それは、従来どおりの王室によるプレスリリースの公表ではなく、キャサリン妃自身の声で人々にメッセージを送るという、異例の形で行われた。 【写真】夫婦のレアな"ラブラブシーン"を公開。最新動画の中で、ウィリアム皇太子と腕を組み幸せそうな笑顔をみせたキャサリン妃 3分間の動画の中でキャサリン妃は、この数カ月が「信じられないほど難しい」ときであったこと、「それまでの人生が一瞬で変わることもある」といったことを、そしてがんの体験は「複雑で恐ろしく、予測不可能な」ものだということを、優しく語りかけるように説明している。 まるで映画を思わせるソフトフォーカスの映像とともに流れるのは、考えを巡らせながら語るようなキャサリン妃の声。映し出されるのは、3人の子どもたちと遊ぶ様子や、ウィリアム皇太子の肩にそっと頭をもたれかけさせて寄り添う様子、自然豊かなノーフォークの優美な日差しに包まれて歩く姿など。 それは、将来のイギリス国王たちを個人として描写した動画でもあり、ベルベットのカーテンの向こう側に注意深くそのプライベートを隠してきたこれまでのロイヤルたちの態度とは、大きくかけ離れたものだといえる。
そしてこれは、“スリム化”された王室が新しく現代的なロイヤルファミリーへのリブランドを図るための「戦略の転換」における、最新の試みだと考えられる。チャールズ国王は即位して以来、そうした取り組みを少しずつ進めてきた。 だが、広く知られているとおり、ロイヤルファミリーはこれまで、エリザベス女王が定めた「決して文句を言わず、弁明もしない」のモットーに従ってきた。 結局のところ、完全に不可知の存在だったエリザベス女王には、強さと、立場にふさわしい態度が備わっていた。女王は、私たちが女王に望むどのような姿も投影することができる、真っ白なキャンバスだった――つまり、ロイヤルとしてのそうした姿勢は明らかに、少なくとも女王にとっては“必勝法”だったといえる。 多くの人々に愛され、深く尊敬された女王の逝去は、世界中にあふれるほどの悲しみを広がらせた。 だが、もはやこうした過去の時代の“知りようもない存在”が持つ神秘性は、現代には通用しない。SNSの普及は、人々が富裕層や著名人、インフルエンサーたちの自宅の内部やそれぞれの生活をのぞき見ることを可能にした。それは、私たちが“公人”に対してより多くを求めるようになったことを意味している。