ローリー・マキロイ、6度目の年間王者に王手 星野陸也と中島啓太が最終戦進出を決める【コラム】
DPワールドツアーのアビダビHSBC選手権(アラブ首長国連邦、ヤス・リンクス)最終日、ローリー・マキロイが8アンダー「64」の好スコアをマーク。通算21アンダーとし、優勝したポール・ワーリングに3打差の3位タイで4日間の競技を終了した。 ホールアウトした時点ではクラブハウスリーダー。「前半の6ホールで4アンダー。21アンダーまで伸ばせばチャンスがあると思って上がり6ホールで4アンダーを目指した。少し足りないかもしれないが、難しい終盤で目標通り6ホールで4バーディを奪えたので達成感はある」とマキロイ。 結果、3打足りなかった。ゴルフにたらればは禁物だが2日目の17番でのトリプルボギー、3日目の18番でのダブルボギーがなければ優勝に届いていたかもしれない。 しかし、年間王者争いのレース・トゥ・ドバイポイントランクは1位を維持。シーズン序盤に1勝しているが、全米オープンで最後の最後に崩れ2位に終わるなど「勝てそうで勝てない」といわれ続けた2024年シーズン。それでも常に上位争いに加わり世界ランク3位に面目は保ってきた。 ポイントランクトップ50のみに出場が許される次週の最終戦、DPワールドツアー選手権でマキロイは3年連続6度目の年間王者獲得を目指す。 「最後のバーディで勝てなかったとしても、来週に向けて少し余裕が持てるような終わり方ができて良かった」(マキロイ) 当時は賞金王だったが、1980年代にヨーロッパでカリスマ的な人気を誇ったセベ・バレステロスが6度の戴冠を果たしており、セベの記録にマキロイが並べるかが最終戦の見どころ。 しかし、上には上がいる。スコットランドのコリン・モンゴメリーは1990年代から2000年代にかけ7年連続8度の賞金王に輝いている。 トップ70が相見えたアブダビHSBC選手権には中島啓太と星野陸也が出場。中島は最終日に8アンダー「64」を記録し、通算18アンダー13位タイで最終戦進出を決めた。 一方、星野は通算12アンダーで37位タイに終わったが、トップ50の座はキープ。現時点のポイントランクは13位で、昨季の久常涼同様、来季の米ツアー進出が濃厚だ。