巨人・阿部監督「だからセーフティスクイズもやるんだよ」 “投高打低”に漏れた本音
「放っておけばいいのか、昭和風に気合を入れた方がいいのか…」
阿部監督が「1死二、三塁の一打逆転の形はつくれた。そこで打てなかったというだけ」と説明したように、オコエのバントで三塁走者が生還できればよし、送りバントの形になってもよいという二段構えの作戦だったが、ネット上などでは賛否両論。消極的な采配と批判する向きもあった。自身は現役時代に“強打の捕手”として打棒を振るっただけに、なおさらもどかしい思いもあるだろう。 「ピッチャーの頑張りがあってこそ、今の位置(首位に2.5ゲーム差の3位)にいると思っています」とした上で、「1点をもぎ取る野球は、僕が就任した時に言ったことだし、ぶれずにやっていきたいと思います」と改めて強調した阿部監督。「野手にどう奮起を促せばいいのか、教えていただきたいなと思います。放っておいたらいいのか、昭和風に気合を入れた方がいいのか…」と迷いつつも、最後には「打てない人は、練習するしかないです。それのみだと思います」と言い切った。 「なかなか野球って難しいなと思いながら、サインを出したりしています。爆発するかどうかわからないけれど、なんとか“野手で勝った”という試合を1試合でも多くつくってほしいと思います」と本音を明かした。ナイン同様、新人監督もベンチで必死に奮闘している。
宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki