レッドブル代表、F1のエンタメ化嫌うフェルスタッペンを全面擁護「PRロボットじゃないし発言権がある」
レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、率直な物言いでF1のエンタメ化を批判することも多いが、チーム代表のクリスチャン・ホーナーはこれを全面的に擁護。ドライバーには“PRロボット”になってほしくはないと語った。 随時更新! 2024年F1新車発表会日程まとめ フェルスタッペンは2023年、様々な場面で発言力を強め、シーズン終盤のラスベガスGPではF1がエンターテイメントに傾注しすぎて、スポーツの要素が薄れていると批判を展開した。 結果的にラスベガスGPを楽しんだフェルスタッペンだったが、彼のラスベガスに対する評価と、市街地サーキット全般に対する無関心さは、F1ファンの多くに支持された。 そしてホーナー代表は、フェルスタッペンの率直さは評価に値すると語っている。 「ドライバーには選択の自由があると信じている」 ホーナー代表はmotorsport.comに対してそう語った。 「彼らはロボットじゃないし、意見を持っている。マックスには世界チャンピオンとして発言権があるし、PR的な見解を言うことを強制されている訳でもない」 「彼はとても正直で若く、自分がどう見ているかを話してくれる。それはとても新鮮なことだと思う」 17歳でF1デビューを果たして18歳に初優勝を飾り、26歳にして3度の世界チャンピオンとなったフェルスタッペンだが、ホーナー代表曰く、彼の考え方がここ数年で大きく変わった訳ではないという。 「彼は少し大人になったし、最近は少しヒゲも生やすようになったね」 ホーナー代表はそうジョークを飛ばす。 「でも、彼の本質は変わらない。彼はマシンに乗って走らせるだけだ」 「F1を取り巻く全ての騒動を楽しんでいる訳ではないが、プロフェッショナルな仕事はこなす。ただ純粋なレーサーで、地に足をつけている。ここでレースをしていない時は、GTカーをドライブしているか、オンラインでレースをしている。彼はそれを生きがいとしているんだ」 そう語るホーナーだが、フェルスタッペンに忍耐力が備わり、“卓越した”レース運びができるようになったことで、オープニングラップからアクシデントを引き起こしがちだった10代の頃の無謀なイメージが払拭されたと指摘した。 「レース中のコントロール、レースの読み方、タイヤマネジメントを見れば、彼は傑出している」とホーナー代表は続ける。 「彼は今年(2023年)、去年(2022年)、2021年から得た経験を活かしている」 「多くの点で、オープニングコーナーではキャリア初期に比べて控えめなアプローチを採っている。彼のタイミングは素晴らしい。彼のレース運びは、最初の2~3周で全てを終わらせようと焦ることなく、レースを通じて彼自身のやり方を構築している」
Filip Cleeren, Alex Kalinauckas