アーセナルでは苦戦も、ペペがビジャレアルで踏み出した一歩「アーセナルでのプレイは忘れられない」
バリーとともに前線を引っ張る存在に
5日に行われたラ・リーガ第9節ではレアル・マドリードに0-2で敗れてしまったが、ここまでまずまずのスタートを切ったのがビジャレアルだ。9試合をこなして5勝2分2敗の成績を残しており、今季はトップ6を狙うだけの力があるのではないか。 そのチームの前線で見逃せない選手の1人が、FWニコラ・ペペだ。 ペペといえば、2019年にリールから7200万ポンドの移籍金でアーセナルへ移籍した選手だ。そこでは結果が出なかったが、フランスのニース、トルコのトラブゾンスポルでのプレイを経て、リズムを取り戻しつつあるようだ。今夏加入したビジャレアルでは主力となっており、同じく今夏に加わった195cmの大型FWティエルノ・バリーと共に前線の貴重なピースになっている。 ペペは『EuroSport』のインタビューにて、ビジャレアル指揮官マルセリーノ・ガルシア・トラルが自信をくれたと語る。活躍するうえではメンタル面も重要であり、その部分がビジャレアルでは充実しているようだ。 「選手のコンディションにはフィジカル的な側面もあれば、メンタル的なものもある。信頼を感じることができれば、すごく気持ちが楽になるんだよ。信頼があれば、ピッチ上で自分を表現し、動き回ることも容易になる。監督(マルセリーノ)が僕を説得してくれたんだ。契約前に彼と電話で話した。彼はサッカーのことはもちろん、ピッチ外での生活面についても色々と話してくれた。それで納得できたんだ。マルセリーノは選手全員に自信を与える監督だ。アシスタントコーチとも映像などを用いてポジショニングなど理解を深めているし、ここで新しいサッカーを学ぶ喜びを再発見したよ」 「アーセナルでプレイしたことは、今でもキャリアの大きな部分を占めている。あそこでのプレイは忘れられないよ。タイトルも獲得できたし、悪い経験ではなかった。良いことは今でも覚えている。僕は新しいページをめくっただけだ。今はミケル・アルテタの幸運を祈っているよ」 アーセナルでは思い通りのキャリアとはならなかったかもしれないが、そこで得た学びもあるだろう。29歳と成熟の時を迎え、ペペはビジャレアルでの挑戦に燃えている。
構成/ザ・ワールド編集部