上川陽子氏、女性首相の誕生へ「私の立候補は大きなモデルになる」 自民総裁選出馬会見
自民党の上川陽子外相(71)=衆院静岡1区=は11日、党総裁選(12日告示、27日投開票)への立候補を表明した記者会見で、女性首相が誕生していない現状について、「環境をいかにつくるのかという意味で、私が立候補すること自体が非常に大きなモデルになるのではないか」と語った。政界での女性活躍に関しては「たくさんの壁はある。その壁をいろいろな人が過去から乗り越えながら作り上げてきた。皆さまと一緒に広げられるような動きにしたい」と強調した。 【写真】上川陽子外相「発言は撤回した。そのことに尽きる」 選択的夫婦別姓制度に関しては、「95%以上の人が姓を変えていくという女性の側の問題だ。きちんと問題に向き合う必要がある」と述べ、丁寧に議論していく考えをにじませた。 電力需要の見通しを巡っては、「AI(人工知能)の時代に入り、予想が付かないほど大きなニーズがある時代を迎える」と述べ、「環境にやさしいエネルギーと同時に安定供給という部分で、原発の可能性は極めて重要だ」と指摘し、「太陽光や風力発電を含めた新エネルギーの開発と同時に、(原発は)世界一の安全基準をクリアした上で地元の理解をいただき、稼働させていく」と強調した。 憲法改正について、「国民に初めての国民投票を促すということになる。しっかり判断してもらえる環境を整備しつつ、さまざまな議論がアジェンダとして挙がっており丁寧に対応しながら進めていく必要がある。国会の議論を加速したい」と述べた。 派閥の派閥パーティー収入不記載事件に関与した議員に対しては、「党の手続きにのっとり処分している。それを受け止めなければならない。新たなことが出た場合は、対応していくのは当然だ」と述べ、再処分に慎重な考えを示した。