「3軍にいたら1軍に上がれるわけがない」西武・西口文也監督が打ち出す若獅子の底上げプラン 開幕前の班制度廃止、キャンプインから1、2、3軍厳密分けで競争促す
昨季の最下位からの巻き返しを目指す西武の西口文也新監督(52)が春季キャンプから厳密に1、2、3軍の「軍分け」を行うことで、ルーキーら若手の競争意識を促す方針を示した。 ■父はレオのレジェンド、24歳モデル【写真】 かねて春季キャンプは宮崎県日南市南郷町組を「A班」とし、高知市春野町組を「B班」と定めていた。開幕前ということもあり、過度なハイペース調整からの負傷を防止するなどの狙いがあったが、ファーム監督も長年務めた指揮官の考えはこうだ。 「球団と話して決めた。3軍にいたら1軍に上がれるわけがない。育成が支配下にもなれない。2軍に上がって結果を残し、1軍や支配下になれる。そういうところが大事。春のキャンプで2軍にいたら、しっかりとクリアしないといけない」 西口監督は若手の奮闘に期待を寄せつつも、11日から始まる新人合同自主トレーニングについては「高卒と大卒、クラブから来た選手は年齢的にも違う。選手自身の心構え、心意気も違う。そこを考えながらやっていく」と個々に合わせて鍛錬させる方針を示した。その上で「早い時からオーバーペースでやられたら困るから」と説明。期待のルーキーについても「いるけど言わないよ」と具体的な個人名の言及は避けた。 適切なタイミングから激しい競争環境を設け、プロ意識を植え付けながら戦力の底上げを徹底する。新監督の下で「2・1」から激しい競争を展開しながら〝谷底〟からはい上がる、強くたくましい若獅子を育てていく。