安藤忠雄さん、坂茂さんの設計作品も!広島で絶対に訪れたいアート施設5選
広島市街だけでなく、瀬戸内海に浮かぶ風光明媚な島々や、有名映画の舞台となった尾道など、数々の観光スポットを有する広島県。実は県内各地に、建築としても魅力的な個性あふれるアート施設があるのをご存知でしたか?世界で活躍する建築家の坂 茂さんが設計を手掛けた話題の新美術館をはじめ、瀬戸内海の島々の風景も楽しめる尾道の美術館、日本画の世界に浸る和のスポット、感性を刺激する穴場的な館内カフェなど、アート施設が充実。広島県在住ライターが広島のおすすめ美術館を見どころと共に紹介します。 【写真集】広島で絶対に訪れたい有名建築家が手掛けたアート施設
01|下瀬美術館〈坂 茂〉/大竹市
一軒目は、2023年3月にオープンした大竹市の海辺に建つ下瀬美術館。プリツカー賞受賞建築家の坂 茂さんが設計を手掛け、グラフィックデザイナーの原 研哉さんが館内のロゴやサインをデザインした、今、広島で最も話題の新しいアートスポットです。コンセプトは「アートのなかでアートを観る」美術館。まずは大地から大きな木が伸びているような、ヒノキ集成材の傘型の構造が印象的なエントランス棟に驚かされます。 広島の造船技術を生かし、水盤の上にカラーガラスで覆われた8棟の展示室を並べた可動展示室も画期的!他にはない空間で、雛人形から近代絵画までの多彩なコレクションを鑑賞する贅沢な体験ができます。 見どころは美術館だけではありません。敷地内には美術館を中心に、”海辺の建築作品に泊まる”をコンセプトにした10棟のヴィラとレストランからなる「シモセ アート ガーデン ヴィラ」が用意されています。ヴィラでは坂さんがこれまでに手掛けた別荘のリメイクや本施設のために新たにデザインされた建築に宿泊できるので、ぜひ建築を体感したいところです。
02|尾道市立美術館〈安藤忠雄〉/尾道市
しまなみ海道を一望する高台のロケーションが特徴の尾道市立美術館。1980年にオープンし、2003年に建築家の安藤忠雄さんの設計で大規模改修が行われました。本館の隣に安藤さんが設計した新館があり、コンクリートの吹き抜けの回廊など、先鋭的でありながら瀬戸内の自然環境にも調和した空間が見られます。 尾道市は映画『東京物語』などの舞台となった、のどかな港町の風情が魅力。美術館は尾道の代表的な観光地である千光寺公園の中にあります。管内には尾道や近隣に多い猫にまつわるさまざまな展示が企画されているので、お散歩がてら訪れてみてはいかがでしょうか。