インテルより羽ばたく“3兄弟”が揃ってピッチに立つ セリエBで起きたエスポジト兄弟の戦い
将来の目標はアズーリでの共演か
イタリア2部のセリエBのゲームとはいえ、1つのゲームで3人の兄弟が揃ってプレイするというのも珍しい。 24日に行われたスペツィアVSサンプドリアの一戦では、世代別イタリア代表でもプレイするエスポジト3兄弟が顔を合わせた。 まずサンプドリアの最前線で先発したのは、インテルからレンタル移籍している21歳のFWセバスティアーノ・エスポジトだ。サンプドリアでは思うような数字を残せていないが、世代別イタリア代表では常連メンバーの1人でもある。目指すはA代表の舞台で、インテルサポーターの中にも注目している人は多いはずだ。 スペツィアでは、長男である23歳のMFサルヴァトーレ・エスポジトが10番を任されている。次男のセバスティアーノ、三男のフランチェスコとは異なり、サルヴァトーレは中盤を本職としている。昨年にはイタリア代表デビューも果たしており、今後はセリエAでの活躍が求められる。セリエBでは通算133試合と十分に経験を積んでいるだけに、年齢的にもそろそろセリエAにステップアップしたい頃だろう。 最後は、このゲームで67分から途中出場した三男のスペツィアFWフランチェスコ・ピオ・エスポジト(19)だ。長男のサルヴァトーレ、次男のセバスティアーノよりも背が高い189cmのサイズを誇る大型センターフォワードで、今季も途中出場が多い中でも2ゴールを記録している。19歳ながらU-21イタリア代表でも5試合プレイして2ゴールを奪っており、こちらも将来のA代表エース候補として期待できる。 3人はインテルの下部組織で育っており、次男のセバスティアーノと三男のフランチェスコはインテルからのレンタル移籍でそれぞれサンプドリアとスペツィアに加わっている。長男のサルヴァトーレは2018年にSPALへ完全移籍しており、スペツィアには今夏に完全移籍で加わっている。 今回のゲームはサンプドリアが2-1と勝利を収めているが、3兄弟がピッチに揃うのはかなり珍しいケースだ。プロの世界に3人も入っているだけでも凄いことで、将来的な目標はアズーリでの共同プレイだ。
構成/ザ・ワールド編集部