【徹底解説】ポイント5大経済圏の最新状況 物価高に負けないポイ活の攻略法
セブン-イレブンは独自ポイントのセブンマイルを採用しているが、PayPayポイントやVポイントに交換することも可能。特に注目はVポイントで、所定の条件を満たせば還元率が10~20%にアップする。先述したように、Vポイントは携帯電話との連携がないのが弱みだが、菊地さんはこうアドバイスする。 「おのずとポイントが貯まりやすい構図になるので、自分が使っている携帯電話で経済圏を選ぶのが基本。還元率で攻勢をかけるVポイントは、メインの経済圏との併用が効果的」 残る楽天の説明が遅くなったが、eコマースからクレジットカード、コード決済、携帯電話に金融サービスまで一つのブランド名で統一されており、最もわかりやすい経済圏だと言えるだろう。携帯電話事業の不振でポイント付与率の改悪が批判されたが、楽天のサービスにすべてをまとめれば非常に貯めやすいことに変わりはない。 菊地さんによれば、本体のスーパーに加えてコンビニ(ミニストップ)、銀行も持つイオンのWAONも5大経済圏に迫る勢力だという。WAONPOINTをdポイントやVポイントに交換できることは、それらの経済圏住民に朗報だ。 「自分の生活圏に路線網がある鉄道会社のポイントサービスも要注目。沿線上には系列の商業施設もあるので、自然と貯めやすいでしょう」(菊地さん) JR東日本によれば、同社のポイントサービス会員数は月々7万~10万人ペースで増加中。また、JR西日本のサービスを上手に活用すれば、新幹線に半額相当のポイントで乗車可能とか。生活防衛にとどまらず、ポイ活が励みにもなりそうだ。(金融ジャーナリスト・大西洋平) ※AERA 2024年12月9日号より抜粋 (【後編はこちら】「ポイントがポイントを生む」好循環の仕掛けとは 投資初心者こそ試したい元ゼロのポイント投資)
大西洋平