春に高校を卒業して就職します。全国や都内における高卒の「年収」の平均額はいくらなのでしょうか?
高校を卒業して就職する方にとって、実際の平均年収が気になるところです。また就職先の年収が、平均金額よりも高いのか低いのかを知りたい方もいらっしゃるかもしれません。 高校卒業の年収といっても、年齢や産業によって平均金額は変わります。 今回は、高校卒業の平均年収や、東京都内における産業別平均年収を解説します。高校卒業で就職先を決めるときに、ぜひ参考にしてください。
全国における高校卒業の平均年収は?
まずは、全国における高校卒業の平均年収を見てみましょう。厚生労働省の「令和4年賃金構造基本統計調査の概況」によると、高校卒業の年齢別賃金(男女計)は、表1の通りです。今回は、表1の賃金を12ヶ月(1年間)とした年収も計算してみました。 表1
※厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査の概況」を基に筆者作成 18歳で高校卒業をした場合、平均年収は221万5200円となります。一番高い年収は、55~59歳の377万1600円です。なお、表1の年収には賞与や各種手当などは含まれませんので、あくまでも目安として参考にしてください。
東京都内における高校卒業の初任給および産業別平均年収は?
厚生労働省東京労働局職業安定部「学卒者の初任賃金(令和4年3月新規学卒者の求人初任給調査結果)」では、東京都内における高校卒業の初任給および産業別の初任給(男女計)が発表されています。 表2には、初任給を12ヶ月(1年間)とした年収も計算してまとめました。 表2
※厚生労働省 東京労働局職業安定部「学卒者の初任賃金(令和4年3月新規学校卒業者の求人初任給調査結果)」を基に筆者作成 表2によると、「金融業・保険業」の205万2000円が最も低いことが分かります。一方で、初任給が最も高い「生活関連サービス業・娯楽業」の年収は、240万円です。産業別に見ても、年収に34万8000円の差が見られます。 産業に関係なく、東京都内における高校卒業初年度の年収は、216万1200円が平均です。そのため、年収が205万2000円というのは、平均よりも10万9200円ほど少ない金額といえるでしょう。